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ミャンマー経済混乱 生活困窮、国軍は具体策なし

2021年10月3日 05時00分 (10月3日 05時01分更新)
 【バンコク=岩崎健太朗】ミャンマーで二月のクーデター以降、通貨チャットが暴落し、経済混乱に拍車を掛けている。国軍当局は安定化に懸命だが、政情不安が解消せず、持ち直す気配はない。民間事業の回復が遅れ、必需品の価格も上昇。市民生活の疲弊が続いている。
 「チャットを保有していると、商売が難しくなる一方だ」。最大都市ヤンゴンで電気製品の輸入卸を営むコ・ラーさん(56)は、この数カ月で多大な損失を抱えた。テレビや冷蔵庫を仕入れていたが、海外の取引先への発注から決済まで時間差があり、チャットの下落で代金の支払額が膨らんだ。
 「今、人々が求めているのは食料や薬。ただでさえ商品が売れないのに、差損分を上乗せできない。仕事はストップし、再開は見通せない」と嘆いた。
 今年初めに一ドル=一三〇〇チャット前後で推移していた為替相場は、九月下旬に公式レートで一九〇〇チャットに下落。市中の両替所では一ドル=三〇〇〇チャット近くで取引されるまで暴落している。
 ドル不足やさらなる下落を見越し、多くの両替業者は休業。輸入に頼るガソリンなど燃料価格は倍近くまで高騰し、食用油の値段も高止まり、他の必需品にも波及している。...

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