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妻「つらい思い認められてよかった」 トヨタパワハラ自殺労災判決確定

2021年10月2日 05時00分 (10月2日 05時01分更新)
パワハラが原因で自殺したトヨタ自動車の男性社員の遺品に目を通す妻=愛知県豊田市で

パワハラが原因で自殺したトヨタ自動車の男性社員の遺品に目を通す妻=愛知県豊田市で

  • パワハラが原因で自殺したトヨタ自動車の男性社員の遺品に目を通す妻=愛知県豊田市で
  • 男性社員が残した業務に関するメモ
 「夫がいない寂しさは変わらないけど、つらい思いをしていたと認められてよかった」。判決確定を巡り、死亡した男性の妻(50)は、取材に思いを語った。
 男性は鹿児島県内の高専を卒業後、一九九〇年にトヨタ自動車に入社。駆動系統の部品の生産ラインを立ち上げる業務を担当した。「会社と工場の意見の板挟みで大変」と漏らす一方、「下請けに高圧的な態度を取る人がいるけど、そんな人にはなりたくない」と語っていたという。
 残業が続いても体調を崩すことのなかった男性が「仕事の焦りがあり、朝早く目が覚める」と打ち明けたのは二〇〇九年秋。トラブルが続いた新型プリウスの組み付けラインの自動化という仕事を終え、リーマン・ショック後の業績回復の鍵を握る中国での生産ラインの準備を任されていた。
 妻は朝五時にテレビをぼーっと眺め、朝食もほとんど食べなくなった夫の姿を覚えている。「上司に罵声を浴びせられる。自信喪失になる」。そう話す男性に、妻は労働組合に相談するよう勧めた、と話す。普段は穏やかな夫が、この時だけは「それはだめだ。首になる」と声を荒らげ、勤務を続けた。翌一〇年一月二十日に家を出たまま帰宅せず、二日後に山中で遺体...

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