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元横綱白鵬 強くなった理由「たくさん技がある人は一つも怖くなかった。型を持っている人間が一番怖かった」

2021年10月1日 21時11分

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引退の記者会見をする元横綱白鵬(代表撮影)

引退の記者会見をする元横綱白鵬(代表撮影)

 大相撲秋場所限りで現役を引退した元横綱白鵬の間垣親方(36)=宮城野=が1日、東京・両国国技館で引退会見に臨んだ。
【引退会見の主なやりとり】
―思い浮かぶこと
 間垣親方「本当に相撲が大好きだなと、幸せもんだなと思います」
―綱の重みとは
 「横綱昇進したころは勢いもありましたし、うれしい気持ちもありましたけど、右も左も分からないときに、大鵬親方と出会ったことにこの場を借りて感謝してます。大鵬親方に、横綱っていう宿命の中で頑張らないといけない、負けたら引退という言葉をかけられたときに昭和の大横綱の言葉は重かったです。そこから横綱として3年、5年、8年、10年、頑張りたいという気持ちになりました」
―稽古は好きだったか
 「正直にいえば稽古好きな人はいないと思うんですけど、やっぱり強くなりたい、恩返ししたい気持ちがあったものですから。親方に褒めてもらいたい、見てもらいたい一心でやっておりました」
―子ども相撲大会の白鵬杯をやってきた
 「26歳から始めてこの大会は10年になりますけど、すでに大会で活躍した子供が入門して自分とも対戦し、私も負けましたし、大会の花は咲いてるのかなと思います。そして大相撲を目指す子供たち、若手の力士にはまず基本を大事にし、型を作ること。そして型ができたときに型を破ること。まさに型をもって型にこだわらない。そうすれば必ず強くなっていくんじゃないかと思います」
―親方にしか分からないつらさもあったか
 「途中、つらい部分もありましたけど、綱を長く張ることで何かできるんじゃないかという思いもありました。それがこの白鵬杯。子供たち、世界の子供たちに相撲に興味を持ってもらいたい。現役で続けていきたい思いはそこにあったと思います。(自身が)最多優勝の記録を更新したときに目標を失う、夢を失う寂しさ悲しさがあったものですから。やっぱり目標、夢が大きくあればあるほど将来、大相撲を目指す子供たちが頑張っていくんじゃないかという思いで一生懸命頑張ったつもりではあります」
―記憶に残る一番は
 「たくさんありますけど、一つに選べません。二つにしたいと思っています。上がってきて上位で壁に当たったとき、最初で最後の金星、横綱朝青龍関に勝った一番。そして何といっても双葉山関の69連勝に挑戦したときに負けた稀勢の里関。この二つを挙げたいと思います。あの負けがあるからここまでこれたっていうのはあると思います」
―思い残すことは
 「全部出し切りました」
―名古屋場所千秋楽で土俵に額をつけて何かしゃべっていて
 「呼び出しに名前を呼ばれ、これが最後の一番だと思い、土俵にこの20年間本当に感謝の気持ちを伝えて上がりました」 
―膝の状態はどう言われていた
 「この半年で2回の手術を受け、コロナ感染もありまして、その中でリハビリと稽古、トレーニングを続けた中で膝も悪化したところもありました。医師からは『私はやることは終わりました。次また右膝を痛めたら人工関節になる』と言われてました」
―若い世代へ
 「基本を大事にして、まずは型を作って、その型が出来上がったときに型を破る。まさに型をもって型にこだわらない。これができていれば必ず強くなっていくんじゃないかと思います。私の相撲人生の中でもたくさん技がある人は一つも怖くなかったです。型を持っている人間が一番怖かったです」

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