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元横綱白鵬が引退会見「横綱相撲を目指したこともありましたが期待に応えることができなかったのかも」

2021年10月1日 21時04分

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引退の記者会見をする元横綱白鵬(代表撮影)

引退の記者会見をする元横綱白鵬(代表撮影)

 大相撲秋場所限りで現役を引退した元横綱白鵬の間垣親方(36)=宮城野=が1日、東京・両国国技館で引退会見に臨んだ。引退を決意したのは初日から負けなしで10連勝を決めた名古屋場所10日目と明かし、21年前に相撲界へ導いてくれた師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)への思いを聞かれると、「感謝しています」と声を絞り出して涙をこらえた。
 国技館の大広間に拍手で迎え入れられた間垣親方は、言葉を選びながら引退の決断に至った経緯を語り始めた。
 「名古屋場所中の10日目に決めました。去年の8月に手術しまして、コロナ感染もあり3月に再び右膝を手術し、進退をかける場所、最後の場所も膝もいうことをきかなくなり、そしてこの場所は10勝、2桁勝利が目標でありました。初日に必死の相撲で勝ち、一番一番、決して簡単な取組はなかったと思います。そして10勝の目標を達成したとき宿舎に戻り、親方をはじめめ裏方のみなさんに今場所で引退させていただきますと伝えました」
 間垣襲名が認められた理事会で、言動に注意する内容の誓約書を提出した。そのことがあったからか、手元に準備した数枚の紙に視線を落としながら答える場面もあったが、素直な心境がストレートに伝わってきた。
 師匠との出会いを聞かれると感情が込み上げてきた。モンゴルへのチケット、家族へもお土産も用意していた帰国前日の2000年12月23日。ギリギリで部屋へ迎え入れてくれた。しばらくうつむき、「師匠が声をかけてくれて今がある。この場を借りて師匠に感謝したいと思います…」。そう答えると必死で涙をこらえた。
 手荒い相撲内容が横審の批判を浴びた。「土俵の上では手を抜くことなく、鬼になって勝ちにいくことこそが横綱相撲と考えていました」。それでも、悩まなかったと言ったらうそになる。「その一方で、横審をはじめ周りのみなさんの横綱相撲を目指したこともありましたが、最終的にその期待に応えることができなかったのかもしれません。横審の先生方の言葉通り、直したい時期もありましたし、それを守った場所もあったと思います。だけどまた、度重なるけががあり理想とする相撲ができなくなったことは反省していますし残念に思っています」と正直に打ち明けた。
 今後は「宮城野親方のように、優しさと弟子思いの親方になっていきたい」。育てていく弟子たちにも「人に優しく自分に厳しく、義理と人情を持った力士に育ってもらいたい」。この言葉こそ今までの自分自身の姿を現していると感じた。

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