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「ずっと乗りたかった」ミルコ興奮プリモシーンV「流れは完璧!」4番人気からトンネル脱出

2020年2月9日 18時16分

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◇9日 「第70回東京新聞杯」(G3・芝1600メートル)

 「第70回東京新聞杯」(G3・芝1600メートル)は9日、東京競馬場で行われ、4番人気のプリモシーンが重賞3勝目を挙げた。1番枠を生かした距離ロスのない追走から、直線で徐々に外に進路を変えて鋭く差し切った。6番人気のシャドウディーヴァが勝ち馬を上回る末脚で半馬身差の2着、さらに鼻差で5番人気のクリノガウディーが3着に続いた。ミルコ・デムーロ騎手(41)=栗東・フリー=は17年ブラックスピネルに続く2勝目、木村哲也調教師(47)=美浦=は初勝利。
 入線後のミルコはさながらG1のウイニングラン。ここで初コンビを組んだプリモシーンの鞍上で天に向かって何度も手を挙げた。道中は出たなりのインでじっと我慢し、直線はうまく外に出して一気差し。昨秋2戦大敗した青鹿毛が、初春の出世レースで復活を遂げた。
 「ずっと乗りたかった。一度この馬に差されて2着だったことがあって、能力のある馬だと思っていた。きょうはそのときと同じ左回りで同じマイル。内枠で流れは完璧でした。すごく手応えがよくて、強い競馬をしてくれた」。この先にも期待を膨らませる完勝を興奮気味に話した。
 ジョッキーが引き合いに出したのは3歳夏に古馬を撃破した18年の関屋記念。でも馬はその後、ずっと勝てずにいた。4歳春に重賞で3連続複勝圏も勝ちきれず、昨秋は2戦2桁大敗。
 なんとかこのトンネルを抜ける。木村師は厩舎の基本パターンを曲げてまで、長めを乗るなど調教パターンを試行錯誤した。「よかれと思ってその都度やってはいる。でも、正直なところ分からない。もちろん、スタッフもジョッキーも、よくやってくれている。でも、馬の状態がいい。そこにはあらがえない」。結果を出して、なお謙虚だ。
 暗中模索。支えになったのは心の師と仰ぐ美浦の名伯楽、藤沢和師が常々かけてくれた言葉だった。「馬に負けるな」。口を利かず元来気性の荒い競走馬を、人の意図通りに調教する。それを馬に人が対峙する構図に例えた言葉だ。「きょうはたまたま(馬に)勝ったけど。なかなかレギュラーはとれない。道は険しい」と木村師。この日勝ったのはG3だが、迷走していた馬を復活に導いたことの価値を重く考えるからこそ自分がトップトレーナーに上っていくための重要な結果と受け止めた。
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