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【中日】山井大介が現役を引退 2007年完全リレーで53年ぶり日本一 43歳球界最年長投手、竜一筋20年

2021年9月30日 04時58分

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2013年6月28日、DeNA戦でノーヒットノーランを達成した山井

2013年6月28日、DeNA戦でノーヒットノーランを達成した山井

 中日の山井大介投手(43)が29日、今季限りで現役を引退する意向を固めた。現役最年長投手が20年のプロ野球人生にピリオドを打つ。また一人優勝を知る右腕がユニホームを脱ぐ。
 黄金期のドラゴンズを知るベテランに決断の時が訪れた。今季はここまで1軍登板なし。ここ数年は若手の台頭もあり出番も減っていた。ファームでは今季19試合7勝5敗、防御率3・94と先発ローテを守ってきたが、家族や周囲に「もうやり切ったという思いがある」と伝え、現役引退を決意した。
 山井は神戸弘陵高、奈良産業大から河合楽器に進み、2002年にドラフト6巡目で入団。キレのある直球と伝家の宝刀スライダーを武器に頭角を現し、先発、リリーフとさまざまな場面で存在感を発揮した。中でもプロ野球ファンの記憶に深く刻まれているのは2007年の日本シリーズ。王手をかけた第5戦に先発すると、日本ハム打線を相手に8回まで一人の走者も出さないパーフェクト投球をみせた。
 スコアは1―0。あと3人で日本シリーズ史上初の完全試合となるシーン。大きな注目が集まる中、当時の落合監督は9回から守護神岩瀬を投入。絶大なプレッシャーの中、岩瀬が三者凡退で締め、継投による完全試合で53年ぶりの日本一を達成した。山井は「自分のことよりもとにかく勝って日本一になりたかった」と述懐している。自身の交代を巡ってはプロ野球ファンに限らず賛否両論が巻き起こった。
 その6年後、山井は再び快投劇を演じる。2013年6月28日のDeNA戦(横浜)で、史上77人目のノーヒットノーランを成し遂げた。その翌年には先発ローテとしてフル回転し、最多勝と最高勝率の2冠に輝くなど投手陣をけん引。15年には初の開幕投手を務めた。
 オフには東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市をたびたび訪れ、義援金を贈ったり、野球教室を開いたりするなど、復興へのサポートにも力を入れてきた。通算335試合、62勝70敗、20セーブ、防御率3・75。酸いも甘いも味わってきた中日一筋20年の右腕が、グラウンドに別れを告げる。
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