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連続イニング無得点止める…中日・柳の打撃フォームはマネシリーズ第3弾の“ヤクルト山田”「いい選手研究してます」

2021年9月29日 10時12分

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4回裏1死満塁、柳が先制の右犠飛を放つ。投手戸郷

4回裏1死満塁、柳が先制の右犠飛を放つ。投手戸郷

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇28日 中日5ー1巨人(バンテリンドームナゴヤ)
 先週末の神宮では3試合で1点も取れずじまい。打ちひしがれて帰ってきたホームグラウンドで、連続イニング無得点を「30」で止めたのは柳だった。4回、連続四球と安打でつくった1死満塁。追い込まれたが、粘った6球目の151キロを、バットで押し返した。右翼定位置まで飛ばした飛球に、球界最年長の福留が応えた。強肩・松原の送球をかわし、5試合ぶりの先制に成功した。
 「日ごろから打撃練習に取り組んでいるし、ああいう場面で打てればチームも勝てるし、自分も乗っていける。何とか打球を飛ばして、点が入ればと思って打ちました」
 プロ初の犠飛。部外者の身勝手を承知で言うなら、不名誉な記録を止めるのは野手であってほしかった。しかし、柳の打撃に懸ける思いも知っていた。それは彼の打撃フォームに表れている。バットを立て、ピクピクと動かせながらタイミングを取る。左脚は高く上げ、フルスイング。誰が見てもヤクルト・山田のシルエットだった。
 「いい選手の打撃フォームを研究しています。自分の打ち方なんてないから、いい選手のいい部分を見習って生かせれば」。ひらめいたのは2日前。東京遠征には参加せず、名古屋での残留調整をしていたときだった。後半戦に入り、巨人・坂本、高橋周と好打者の模擬フォームはシリーズ化。3人目の山田で価値ある1点を生み出した。
 練習で上手にマネる選手なら他にもいるが、実戦でやれてしまう器用さが柳にはある。もちろん真剣。これは努力であり、センスのたまものである。そして、彼には「9番目の打者」としての自覚がある。
 印象的なシーンとして、覚えているファンも多いと思う。21日の阪神戦(バンテリンドーム)。2点を追う6回、1死一、二塁で代打を送られた。ベンチに下がっても、ヘルメットをかぶり続けた姿は、用兵への不満ではなく、グラウンドに立っていたいという闘争心の表れだった。そのときの代打で、凡退したのが福留。見事な決勝2ランは、1週間前のお返しでもあったのだ。

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