本文へ移動

県、浜松市「強制ではないが」 人流抑制、理解を

2021年9月29日 05時00分 (9月29日 05時03分更新)
臨時休園の看板が駐車場の前に置かれるはままつフラワーパーク=浜松市西区で

臨時休園の看板が駐車場の前に置かれるはままつフラワーパーク=浜松市西区で

 県などに発令中の緊急事態宣言が三十日で解除されることが決まった二十八日、休園中のはままつフラワーパーク(浜松市西区)では職員が再開準備に追われた。しかし、「そもそも屋外施設なのに、なぜ休園していたの」という疑問が、ユースク取材班に寄せられた。県外では東山動植物園(名古屋市千種区)のように宣言下で開園している施設もある。背景を取材した。 (高橋雅人)

◆緊急事態宣言中 屋外施設なぜ休園?

 投稿したのは菊川市のパート八木裕之さん(65)。緊急事態宣言前は趣味の散歩で毎月、フラワーパークを訪れていた。「一時間半ほどの滞在で、ほかに目にする客は多くても三十人程度。密でもないのになぜ閉めるのか。合理的な理由はないのでは」と首をひねる。
 これに対し、指定管理者の市花みどり振興財団は「市から休園するように要請された。うちとしては痛いが、お客さんの安全を考えれば仕方ない」。市危機管理課の担当者は「開いていれば県外からも人が来る可能性もある。屋外、屋内に関係なく人流を起こす要因となる施設という位置付け」と要請理由を語る。
 根拠は緊急事態宣言発令を控え、県が八月十七日に出した対応方針。「公立の文化施設等への要請」との項目に、「周遊の促進につながる観光施設については、原則休館とするよう施設管理者や指定管理者等に要請する」とある。静岡市もこの部分を受けて日本平動物園の休園を決めていた。
 県危機政策課の森統彦(もとひこ)課長は「民間の観光施設に時短を要請している以上、人流を促す観光に軸足を置いた公立施設は休館にしようという考えだった」と説明。「強制力を持つものではなく、具体的にどこを対象にするかは各市町で考えてもらった」と明かす。

◆他県では予約制も

 一方、名古屋市営の東山動植物園は平日は通常通りに開園。土日祝日は先着一万人の予約制で開いている。出入り口に設置したセンサーで園内の滞在者数を把握し、五千人に達した場合は入場制限を検討するが、これまでに制限したことはないという。
 東山総合公園管理課の松田竹志係長は「愛知県から閉園を求められてはいない」として「屋外施設でもあるし、都市公園の一部として考えたときに、そこまで制限すべきものなのか」と開園理由を話す。ほかには都立の上野動物園も予約制で開園している。
 フラワーパークには開園しているかどうかの問い合わせが毎日十〜十五件ある。「屋外なので問題ないと思って来場される方もいる」と担当者。県危機政策課の森課長は「どこを休園とするかは非常に難しい問題。市町としても感染を拡大させるわけにはいかない。理解してもらえれば」と話している。
おすすめ情報