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看護師 排便ケア専門家に 山田さん 訪問活動始める

2021年9月29日 05時00分 (9月29日 10時18分更新)
排便ケアの専門家「POOマスター」の認定を受けた看護師の山田玲子さん=南砺市訪問看護ステーションで

排便ケアの専門家「POOマスター」の認定を受けた看護師の山田玲子さん=南砺市訪問看護ステーションで

 南砺市訪問看護ステーションの看護師、山田玲子さん(51)は、生活には欠かせない排便ケアの専門家としての訪問看護を今月中旬から始めた。排便ケアの専門家を育てる石川県小松市の民間団体「おまかせうんチッチ」独自の養成プログラムで学んだ技術と知識を生かし、利用者の悩み解消に汗を流している。
 山田さんが排便の重要性を認識したのは、看護師として十五年間活躍した南砺市民病院から、ステーションに異動した五年前。訪問看護では大便を自力で出せなかったり、下剤を適切に服用せずに軟便になったりして悩む高齢者や家族を多く見てきた。山田さんは「排便がうまくできないと、睡眠や食事にも影響が出て、周囲にも悪い影響が及ぶ。病院では病気の治療に専念していたので気づけなかった」と振り返る。
 山田さんは、団体の養成プログラム「POO(プー、英語でうんこの意)マスター」に四月から受講。全国の看護師ら五百人ほどが認定されている。山田さんは排便のメカニズムや快便につながるマッサージ、ケアプランの作成などを五ケ月ほどかけて習得し、今月中旬に認定を受けた。
 山田さんは「排便は高齢者だけでなく、子どもの健康状態も把握できる。かかりつけ医やデイケアなどの関係者とも情報共有することができれば、利用者のより良い生活につながる」と話した。
 今後、ステーションではほかの看護師のプログラム受講を検討する。所長の吉沢環(たまき)さん(56)は「排便ケアを通じて、地域住民の健康寿命の延伸につなげたい」と話した。 (広田和也)

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