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強さ無類 北陸でも愛され 白鵬引退へ 

2021年9月28日 05時00分 (9月28日 10時03分更新)
白鵬と記念撮影する介護老人保健施設の利用者や職員ら=2019年8月、石川県小松市岩渕町で

白鵬と記念撮影する介護老人保健施設の利用者や職員ら=2019年8月、石川県小松市岩渕町で

 ファン「憎たらしいほど」


 大相撲の横綱白鵬(36)が引退することを受け、北陸の交流のあった人や相撲ファンらは、長年の活躍を振り返り、ねぎらった。
 二〇一八年八月の「南加賀大相撲巡業」で石川県小松市を訪れ、市民を沸かせた白鵬。翌年八月にも同市を訪れ、介護老人保健施設「グリーン・ポート小松」では利用者と交流した。宮永章一施設長(74)は当時を振り返り「これが横綱かと感じさせる風格に圧倒された。終始気さくに優しい表情で流ちょうな日本語で話されている姿が印象的だった。取組が見られなくなるのは残念だが、今後の活躍をお祈りしたい」と述べた。
 モンゴルとの交流活動などに取り組む金沢市の「石川モンゴル親善協会」の福田繁機会長は「相撲を通して話題を提供し、日本人のモンゴルへの関心を引き出してくれた」と感謝する。モンゴル出身力士の中でも飛び抜けて活躍したことも称賛し「ゆっくり休んでほしい」と語った。
 石川県白山市のタクシー運転手細川幹男さん(60)は「知らなかった、びっくり」と驚いた様子。白鵬は金沢市出身の炎鵬を角界に導いたことで知られる。「記録をたくさん塗り替えてすごいと思う。お疲れさまでした。これからは炎鵬に指導してほしい」と話した。
 普段は遠藤を応援している金沢市の田中鈴子さん(85)は「がむしゃらな勝ち方が、横綱らしくなかった。でも記録はすごいことだと思う」と振り返った。
 大相撲を三十年以上見てきた富山県南砺市の会社員城岸千秋さん(43)は「憎たらしいほど強かった。角界が揺れた八百長問題の際、一人横綱として大相撲を支えてくれた」と感謝した。歴代一位の横綱在位八十四場所に触れ「横綱を十年以上も続けられるのは体や心のケアを怠っていなかったからこそ。全体的に素晴らしい力士だった」。取組後にガッツポーズをするなどの横綱らしからぬ姿勢には「もし指導者になるのならば、自身を反面教師にして礼儀はしっかり伝えてほしい」と注文した。
 海外からの留学生支援に取り組むNPO法人国際医療留学生基金(富山県高岡市)の長井弘仁理事長(60)=同市=は、過去にモンゴルを訪れた際、白鵬の父ムンフバトさん(故人)と親睦を深めた経験がある。ムンフバトさんは白鵬の日本での活躍を大変喜んでいたといい、一人横綱として角界を支え続けた白鵬に対し「長い間、ご苦労さまでした」とねぎらった。

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