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優勝と縁がなかった10年間…『落合の呪い』解き放ち来季こそ常勝ドラゴンズを【立川志らくのドラ放談】

2021年9月28日 06時00分

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今季への意気込みを見せる立川志らく

今季への意気込みを見せる立川志らく

  • 今季への意気込みを見せる立川志らく
  • 広島に勝ち今季初の5連勝、マウンドでタッチを交わす中日ナイン
  • 球団史上初の2連覇を果たし、ナインらに胴上げされる落合監督=2011年10月18日
 竜党を自負する著名人が独自の視点でドラゴンズ愛をつづる企画「ドラ放談」。落語家の立川志らく師匠(58)が2007年の日本一のほか4度のリーグVを果たした落合博満監督時代への思いをはせつつ、苦戦が続く今季の戦いぶりを憂えた。さらに指揮官退任後の12年からリーグ優勝と縁がなかった10年間については『落合の呪い』があったのでは、との自説も展開。残り試合へ向けてナインにハッパを掛けた。
   ◇
 志らくのヤツは「しょせんオチシンだ」とよく言われる。確かに落合の信者的大ファンではある。でも、落合を応援し始めたのは1982(昭和57)年のロッテ時代で初めて三冠王を取った時から。ドラゴンズのファンになったのは73(昭和48)年から。ドラゴンズファン歴の方がはるかに長い。
 なぜ、いきなりそんな話から入ったかというと、落合野球であったなら今年はきっと優勝できたに違いないと多くのファンが思っていると聞いたからだ。
 なにしろ2011年のドラゴンズ最後の優勝の時より今年の方がチーム打率が高い。そして、この投手陣。今更そんなことを言ったって何も始まらないと言われそうだが、実はこうやって黄金期と比較される、してしまうことがファンのフラストレーションにつながるのである。
 だから、本当は落合時代の野球をきれいさっぱり忘れる必要がある。しかし、なかなかこれが忘れられない。これを私は「落合の呪い」と称した。
 2011年、優勝争いをしていた落合監督を、球団は急きょ契約満了でその年限りで退団すると発表した。チームはそこから一気に息を吹き返し、ヤクルトを大逆転してセ・リーグを制した。
 こんなにドラゴンズを強くしてくれた監督を「客が入らない」とか(その後もっと入らなくなる…)、「試合が地味でつまらない」とかの理由で辞めさせたことに対し、当時の私は「落合の呪い」がかかるぞとつぶやいた。10年はこの呪いのためにわがドラゴンズは地獄を見るぞ!―と。その予言が当たってしまった。
 だが、今年で10年が経過した。来年こそは新しいドラゴンズが誕生することに期待したい。新生ドラゴンズ! 打って守れる、黄金期のドラゴンズ野球ではなく一番強かったころのソフトバンクのような、そんなチームになってほしい。
 それは願望ではない。その片りんを今シーズンも時折見せてくれたではないか。交流戦前半の野球、そして、9月に入ってからの5連勝!(その後の5連敗は情けないが…)。この野球をシーズンを通してできるようになればいいのだ。2軍には才能ある若手がたくさんいる。ペナントレースの残り試合を、その試金石の発掘の場にしてもらいたい。
 そのためになら、最下位になっても構わない。もちろん、上位チームを全力でたたいてペナントレースを面白くするのもいいかもしれない。それができるのは下位球団ではドラゴンズだけ。でも、そんなチームではなかろうに。来季こそこの屈辱まみれの一年を糧にして、「落合の呪い」から解き放たれて常勝球団になってほしい。
 ここに来て、ファンが注目するのは首脳陣の去就である。与田監督の采配については「勝てば官軍負ければ賊軍」だからボロクソに言われるのは仕方がない。でも、残り試合が確実に来季につながっていると見えればファンは我慢する。そう見えなければ…。
 チームは変わりつつある。与田監督は開幕前に私と約束をした。走れるチームにする―と。約束通り盗塁数は昨年より20以上増えた。残り試合、与田監督、頑張れ! (落語家)
◆落合監督時代の2011年との比較
 ○…落合元監督の最終年だった2011年はチーム打率が2割2分8厘だったのに対し、今季は27日時点で2割3分8厘。総本塁打、総得点は11年が82本、419点に対し、今季は63本、336点と下回っている。このほかで11年よりも数字が上回っているのは今季は盗塁数54で、13個も多い。
 投手成績については防御率、総奪三振、被打率はいずれも11年の成績が優れ、防御率46、891奪三振、被打率2割3分4厘に対し、今季は防御率25、858奪三振、被打率2割4分5厘となっている。

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