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寄贈の絵本300冊で私設図書館 浜松の袴田さん夫妻

2021年9月28日 05時00分 (9月28日 05時02分更新)
「安心できる地域づくりで恩返ししたい」と話す袴田智紀店長(左)と弥生さん夫妻=浜松市東区で

「安心できる地域づくりで恩返ししたい」と話す袴田智紀店長(左)と弥生さん夫妻=浜松市東区で

  • 「安心できる地域づくりで恩返ししたい」と話す袴田智紀店長(左)と弥生さん夫妻=浜松市東区で
  • 施設内には勉強机も用意されている=浜松市東区で
 思いやりをほんのちょっと分けてくれませんか−。このキャッチフレーズで開いた絵本専用の私設図書館が、浜松市東区大瀬町の自動車販売店「大瀬モータース」にある。ショールームの物置だった一角を改装し、寄贈で集まった絵本三百冊を並べる。館長の袴田弥生さん(41)は「絵本を通して、子どもからお年寄りまで集まる場所にしたい」と話す。 (高島碧)
 真新しい木の香りが漂う図書館は、広さ四十平方メートル。床と壁の板を張り替え、天井には青空柄の壁紙を貼った。店舗内にあるが、入りやすいよう専用の出入り口も設けた。四人分の勉強机もある。
 創業五十五年で三代目袴田智紀店長(43)と妻弥生さんが絵本の図書館を考えたのは二〇一九年。高齢の顧客から「目が見えづらくて本が読めない」という声を聞いたことがきっかけだった。二人とも近くの大瀬小学校で読み聞かせボランティアもしていた。世代を超えた交流のきっかけとして、絵本を置きたいと考えるようになった。
 三月末から改装を始め、六月に完成。五月に絵本の寄贈を会員制交流サイト(SNS)や口コミで呼び掛けたところ一カ月で五十人が協力した。開館を祝って六月二十日にイベントを開くと二百人が集まった。
 本の貸し出し方法は、返却日を自己申告してもらい「子どもの良心に任せている」。開館してから一日一〜二組、友人同士や祖父母と一緒に子どもが訪れる。十一月からは市内の保育所に絵本を積んだ車で訪れる「出張図書館」も始める。「これまで地域に支えられてお店がある。安心できる地域づくりで恩返ししたい」と話す。
 開館は月、水、金曜日の午後一〜五時。三十日まで完全予約制。(問)大瀬モータース=053(435)1525

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