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【富山】県警戒レベル下げ 外出自粛解除 宿泊客 戻る秋に

2021年9月27日 05時00分 (9月27日 05時00分更新)
宿泊予約の回復を願って、フロントの飛まつ防止用アクリル板を掃除する従業員ら=26日、富山県砺波市庄川町金屋の「庄川温泉風流味道座敷 ゆめつづり」で(広田和也撮影)

宿泊予約の回復を願って、フロントの飛まつ防止用アクリル板を掃除する従業員ら=26日、富山県砺波市庄川町金屋の「庄川温泉風流味道座敷 ゆめつづり」で(広田和也撮影)

旅館「行政、安全発信を」


 富山県は二十七日から新型コロナウイルス感染症の県独自の警戒レベルを「ステージ3(非常事態)」から「ステージ2(警戒期)」に引き下げた。外出の自粛要請は解除され、プレミアム宿泊券の販売など県民対象の観光キャンペーンも再開する。県の「とやま安心の宿」に認証されている旅館の関係者からは、どのくらい観光客が戻ってくるか動向を注視する声が聞かれた。 (広田和也、山岸弓華)
 子持ちアユなど秋の味覚を楽しめ、例年は観光客が多い砺波市の庄川地域。創業七十一年を誇る「庄川温泉風流味道(ふうりゅうみどう)座敷 ゆめつづり」では、県がステージの引き下げを公表した先週末以降、十月の宿泊予約が八、九月より二割ほど増えた。総支配人の小西正洋さん(35)は「状況的には好転している」と明かす。
 しかし、東京都など緊急事態宣言地域からの来客は見込めていない。十月には県内でステージ1(小康期)にまで引き下げられる見込みだが、「本当に安全なのかと観光する人々の感情がまだ追い付いていない」とも感じる。小西さんは「行政が『富山が安全』と強く発信してほしい」と訴えた。
 一九二四(大正十三)年創業の老舗「三楽園」でも、予約や問い合わせが増えてきているが、担当者は「やはり県外の方に来てもらわないと」と話す。
 自民党総裁選の各候補者が、全国で一斉停止中の国の観光支援事業「GoToトラベル」の再開を議論していることに触れ「昨年夏の忙しかった日を取り戻したい」と再開を望んだ。
 「県内客にしても『まだステージ2』という感じがあると思う」と話すのは、黒部市宇奈月温泉の老舗旅館「延楽」の浜田賢専務(41)。まん延防止等重点措置の解除が発表されてから「県内客も少しずつ動きだした」とみる。ただ、「GoToトラベル」があった昨年の水準には届いておらず、しばらくは様子見状態が続くとの見方だ。
 このまま感染が収まっていくことを望む浜田専務は「ステージが下がったからといって油断はできない。コロナ対策を徹底的にやるのは変わらない」と気を引き締めながら「自粛疲れからリフレッシュしたい顧客の期待にも応えたい」と受け入れ態勢を整える。

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