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中田島砂丘の防潮堤に異物ごろごろ 市民団体が除去活動

2021年9月27日 05時00分 (9月27日 05時03分更新)
砂の中から見つかった幅60センチ近いコンクリートくず=浜松市南区の中田島砂丘で

砂の中から見つかった幅60センチ近いコンクリートくず=浜松市南区の中田島砂丘で

  • 砂の中から見つかった幅60センチ近いコンクリートくず=浜松市南区の中田島砂丘で
  • 大きな石など防潮堤で拾い集めた異物を袋に詰める参加者=浜松市南区の中田島砂丘で
 遠州灘沿岸の環境保全に取り組む市民団体「浜松の海を守る会」が、中田島砂丘(浜松市南区)の防潮堤に埋まった異物を除去する活動を続けている。二十六日にも現地で汗を流し、大きな石やコンクリートくずを拾い集めた。代表の清水浩利さん(52)は「昔の砂丘とは違う景色になっている。現状を少しでも多くの人に知ってほしい」と話す。 (酒井大二郎)
 防潮堤は南海トラフ巨大地震の津波対策の要として、昨年春に完成。総延長は天竜川河口から浜名湖の今切口までの一七・五キロ、高さは十三〜十五メートルで、遠州灘を見下ろすように積み上げられている。砂丘の景観に配慮して砂がかぶせられ、一見すると小高い丘のようにも見える。
 ただ、その天辺は、土台となる土砂とセメントを混ぜた素材「CSG」が剥き出しになっている場所が目立つ。「砂で覆われていたんだけど、風と雨で多くが飛んでしまった」と清水さん。露出したCSGは風雨の影響で崩れやすく、この日も砂上に散らばった大きなかけらをいくつも処理した。
 のり面の砂の中には、幅六十センチほどの分厚いコンクリートくずやアスファルトのかけら、ガラス片もあった。いずれも防潮堤建設に使われた砂に入っていたものと思われ、清水さんは「そのままにしていたら観光客らのけがにつながる」と危ぶむ。建設工事中だった四年ほど前から異物拾いを続けているが、「果てしない量でとても終わりが見えない」という。
 あいにくの雨天の中、この日参加した七人で集めた異物は計約二百五十キロに及んだ。会員制交流サイト(SNS)を通じて同会の活動を知り、初めて参加した同市天竜区の自営業井口武彦さん(61)は「遠くからみるだけじゃとてもわからなかった。思った以上の状況だった」と驚いた様子だった。

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