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平井亜実2冠「自分見失いかけ 自信なくしていった」トヨタ自動車のトレーナーらに支えられ復調【スケートST全日本距離別】

2021年9月26日 21時19分

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女子1500メートルの表彰式でメダルを手にする、優勝した平井亜実(中央)、2位の菊池純礼(左)、3位の神長汐音

女子1500メートルの表彰式でメダルを手にする、優勝した平井亜実(中央)、2位の菊池純礼(左)、3位の神長汐音

 W杯代表選考を兼ねるスピードスケート・ショートトラックの全日本距離別選手権は26日、長野県南牧村の帝産アイススケートトレーニングセンターで最終日を行い、女子1000メートルで愛知県一宮市出身の平井亜実(24)=トヨタ自動車=が優勝し、前日の1500メートルに続き2種目を制した。
 一度の勝利が覚醒させたか。平井は大外からまくり差して優勝した前日とは逆のレース展開で1000メートルを制した。「1500メートルに続いて冷静なレース運びができた。スケートをやってきた中で成長を感じられた試合だった」
 1000メートル決勝は先頭に出たり、2番手に下がったりしながらレースの流れをつくり、残り3周で先頭に立つと後続の猛追を抑え逃げ切った。「きつかったけど、気持ちで勝ちたいと思って。気持ちで勝てるようになった」。連勝できなかった2年前の同大会を「油断、満足感があった」と振り返り、「一歩乗り越えて勝てたのは気持ちの成長」とこの2日間に充実感をにじませた。
 コロナ禍の昨年、ナショナルチームの合宿で国内トップ選手と過ごす時間が増えた。ライバルとの気の抜けない日々の練習。相次ぐ大会の中止で先が見えない状況。知らぬ間に忍び寄る五輪の重圧。「今まで楽しい気持ちでやっていたけど、いろんなプレッシャーが出てきた。自分を見失いかけ、自信をなくしていった」と話す。
 支えてくれたのは所属するトヨタ自動車のスタッフや身近なトレーナーだった。トヨタのトレーナーとは週1回、オンラインで素直に今の心境をさらけ出す対話を1年間続けた。徐々に「自分らしさ」に目を向けられるようになった。そして、強みのトップスピードや勝負勘への自信を取り戻しつつある中で25日の1500メートルを制覇した。
 今大会は先行してよし、差してよしと自在にレースを組み立てる力を示した。「世界との差がどれくらい縮まったか知りたい」。10月に始まるW杯で伸び盛りの実力が試される。

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