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史上9人目の新横綱優勝を決めた照ノ富士「一生懸命やって良かったな」一人横綱の重責果たした【大相撲】

2021年9月26日 20時03分

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八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士

八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士

◇26日 大相撲秋場所千秋楽(両国国技館)
 頭から当たっていき、横綱照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=は瞬時に左まわしをつかんだ。大関正代の体を引きつけると、上体が浮き上がる。右上手も取り、もう相手はなすすべなし。難なく寄り切った。15日間の最後の一番を、横綱らしい盤石の相撲で締めくくった。
 2番前に1差で追う妙義龍が敗れていた。この時点で優勝は決定。だが、気迫に変わりはなかった。「3番でも相撲取るくらいの気持ちでいた」。本割、決定戦の2番ではない。さらに取り直しがあってもと準備していた。状況が変わろうとも、「(変わらず)できることをやりました」。眼光鋭く土俵に上がった。
 白鵬が休場となり、新横綱ながらいきなりの一人横綱。「盛り上げていかないといけない」。看板力士として、その責任を一身に背負い込んだ。9日目に大栄翔、12日目に明生に不覚をとったとはいえ、常に場所を引っ張ってきた。
 新横綱場所での優勝。これは優勝制度が制定された1909年以降では、2017年春場所の稀勢の里以来史上9人目。しかも新横綱場所を初日から一人横綱で迎えた力士の優勝は、1911年夏場所の太刀山以来110年ぶりの快挙だった。
 5度目の優勝は、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の4度を上回った。8月に日本国籍を取得すると、本名は同親方の姓から『杉野森正山』とした。尊敬してやまない師匠を「いくら優勝しても、いくら強くなっても乗り越えることができない」と言うが、優勝回数は超えた。
 八角理事長(元横綱北勝海)は「2横綱が1横綱になって、ましてや大関がふがいなくて、それを締めてくれたのは大きい。新横綱としてももちろんそうだけど、横綱としても立派な場所だった」とねぎらった。上位陣の星が伸び悩む中、横綱の強さが多くの観衆を満足させた。「一生懸命やって良かったなと思います」。そう口元を少し緩めた照ノ富士。きっちりと横綱の重責を担った。

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