本文へ移動

「やっぱり」の無得点の中に“中日の将来”…左投手だと才能が半減する高松の危うさ 修業と鍛錬で一日も早く一流に

2021年9月26日 09時24分

このエントリーをはてなブックマークに追加
7回表1死一塁、打者堂上のとき、代走高松がけん制でつり出されるも遊撃手元山の捕球ミスで帰塁する。一塁手オスナ=25日

7回表1死一塁、打者堂上のとき、代走高松がけん制でつり出されるも遊撃手元山の捕球ミスで帰塁する。一塁手オスナ=25日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇25日 ヤクルト0―0中日(神宮)
 「まさか」で始まった試合は「ひょっとして」になり、最後は「やっぱり」で終わった。
 この日、唯一のナイター。「まさか」はヤクルト・高橋奎二に白星を献上することだった。東京ドームでは阪神・高橋遥人が巨人を完封し、横浜では広島・高橋昂也が4勝目を挙げていた。「3球場、すべて勝ち投手高橋」が、まさかではなくあわやになりかけた。ようやく8回に交代してくれたと思ったら、次がロドリゲスの「ひょっとして」。コールドゲームなどの参考記録を除けば、史上初の引き分けノーノーが拝めるかとドキドキさせてくれた。
 ちなみに6四球で達成なら2リーグ分立後の最多タイ。しかし、あとアウト4つというところで大記録&珍記録は霧散した。で、結局残ったのは無味無臭のスコアレスドロー。「負けなかったからよしとしよう」なんて言えるのは、優勝目指すヤクルトファンくらいである。
 与田監督は代打も代走も惜しみなく使い、勝ちにはいった。7回は先頭の福田が安打で出ると、すかさず高松を送った。走の切り札。今季13盗塁。速い。しかし、危うい。1死後、高橋のけん制につり出された。一塁・オスナからの送球が乱れたおかげで命拾い(記録はオスナの失策と高松の盗塁失敗)。その後も高橋は計5球、高松をくぎ付けにするためにけん制球を投げたが、僕はもう走ることはないと思っていた。
 高松が成功した13は、すべて右投手である。失敗の9も左腕は2つ。前回もDeNA・石田のけん制につり出されたものだ。23日の阪神戦(バンテリン)では、逆に伊藤将が打者に投げたのに一塁へ帰塁していた。つまり、現時点では左投手が投げていると、彼の才能は半減する。もちろん、切り札がそんなことでは困る。修業と鍛錬を積み重ね、一日でも早く一流になってもらいたい。長所と短所。経験と失敗。育成と勝利…。「やっぱり」の無得点の中に、チームの将来を考えさせられた。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ