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「人間力」門前高の球児に 山下さん 指導へ意気込み

2021年9月25日 05時00分 (9月25日 10時23分更新)
野球部員らに囲まれ笑顔を見せる山下智茂さん(前列中央)=輪島市の門前高で

野球部員らに囲まれ笑顔を見せる山下智茂さん(前列中央)=輪島市の門前高で

 輪島市の門前高校で来年三月から野球指導アドバイザーに就く星稜高校(金沢市)野球部元監督の山下智茂さん(76)が二十四日、門前高校で抱負を語った。野球部員九人のほか、梶文秋輪島市長や金岡利宏校長らが歓迎した。
 母校に足を運んだ山下さんは「故郷に帰ってくると、素晴らしい海と総持寺(祖院)に感動する。ノックバットを振りながら、夢、感動、野球の楽しさ、厳しさ、そして人間力を教えたい。最後の人生、命を懸ける」とあいさつした。
 本格的な指導は週三〜四日を予定。野球部主将で二年の的場洸稀(みつき)さん(16)は「来てもらえると知ったときは驚いて心臓がばくばくした。今は部員が一人欠けたら大会にも出られないので、メンバーを集めたい」と話した。
 門前高は生徒減少が課題で、市が高校魅力化プロジェクトを進めている。野球部員は二年生七人、一年生二人とチームを組む最低数で、人数確保が急務。市は地元住民らと協力し、空き家や市営住宅を活用し市外からの生徒も受け入れたいとする。
 山下さんは門前町黒島町出身で、星稜高監督として甲子園には春夏合わせて二十五回出場。日米球界で活躍した松井秀喜さん(能美市出身)や元中日の小松辰雄さん(志賀町出身)らを教えた。今年三月末に星稜高を運営する稲置学園の顧問を退いた。 (日暮大輔)

部員を集め 甲子園へ一歩ずつ <一問一答>

 山下智茂さんは報告式後、報道陣の取材に応じ、母校で指導する意気込みや期待を語った。
 −どんな思いで引き受けた
 「門前高校の一期生ですから、当時の先生方にはお世話になった。最後の恩返しをしたいなと引き受けました」
 −門前に戻って教える思いは
 「生徒たちが、だんだん少なくなっている。少年、中学、高校と門前の野球を盛り上げたい。(門前高の野球部員は)九人しかいないのでもっと生徒たちを集めたい。目標は甲子園ですが、目的は人間形成。部員を集め一歩一歩進みたい」
 −ノックを打つ思いは
 「ノックで生徒とコミュニケーションを図るわけですから、気持ちをぶつけながら魂を植え付けたい」
 −生徒に何を伝えたい
 「野球は人づくり。人間力を教え、心をレベルアップすれば、おのずと野球は勝てると期待している」
 −人間力を教えるとは
 「キャッチボールやノックの中で、思いやりや感謝の気づきを伝えていく」
 −野球部の印象は
 「目が輝いていて、表情が良い。僕の目指す野球ができると思っています」
 −最終目標は
 「人が集まらないと野球はできない。門前高で野球がやりたいと思ってもらえる良い雰囲気のチームにそろえたい」

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