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浜松の女性が親子支援 子育ての悩みに寄り添う居場所に

2021年9月25日 05時00分 (9月25日 05時02分更新)
常設の居場所「ゆるごこち」を主宰する遠藤睦子さん=浜松市西区で

常設の居場所「ゆるごこち」を主宰する遠藤睦子さん=浜松市西区で

  • 常設の居場所「ゆるごこち」を主宰する遠藤睦子さん=浜松市西区で
  • 「ゆるごこち」が入る「アップサイクルスタジオ」=浜松市西区で
  • 夏休み期間中のひとときを過ごす子どもたち(遠藤睦子さん提供)
 子育ての悩みに寄り添うお話会や親子向け教室を開く居場所「ゆるごこち」が、浜松市西区伊左地町にオープンして半年を迎えた。主宰の遠藤睦子(ともこ)さん(44)=同市北区=は、発達障害のある二人の子を育てている。新型コロナウイルス禍の外出自粛などで子育て中の親の孤立が問題となる中、「一人で悩みを抱えないでほしい」と呼び掛ける。 (久下聡美)
 舘山寺街道沿いの複合施設「アップサイクルスタジオ」内の一室。小さな遊具と青々とした芝生広場を望む場所に「ゆるごこち」がある。この日は、女性四人が参加し「子育てのちょっと先を話せる会」が開かれていた。「発達に課題のある年長児の息子の就学や生活について不安がある」。参加者の問い掛けに、遠藤さんと「しずおか多胎ネット」代表の高山ゆき子さんが「学校と連携し、子どもが歩む道の少し先に目を向けてほしい。友達とのコミュニケーション方法についても、家で何十通りも事前に練習していた」と経験を語った。
 遠藤さんの長女(11)は、自閉症と注意欠陥・多動症(ADHD)、長男(8つ)はADHDと診断され、現在は小学校の普通学級に通う。発達障害の人には、聴覚や視覚、触覚などの感覚処理に特異性が見られることがある。教室のざわつきで苦しくなる、電気がまぶしくて気分が悪くなる、マスクや服が気になるといった特性があり、周囲の理解が不可欠となる。
 遠藤さんの長女は幼い頃、長時間泣きやまず、寝ないことがあり「悩みを話したくて子育て広場に行っても、人が多くて話せなかったり、他の子と自分の子を比べて落ち込んで帰って来たりしたことがあった」。こうした経験から「ゆるごこち」では定員五人以下の少人数で交流できる会を開く。遠藤さんは「悩みを話すことでママやパパ、子どもたちの心安らぐ場所になれば」と話す。
 親同士の交流会のほか、棚や椅子を作るDIY教室、パン作りや小物作り教室なども開催する。「わが家は、子どもが学校に行けない時期があった。お子さんが安心して社会へ一歩踏み出すきっかけになる場所にもしてほしい」。年齢や障害などの垣根を越えた居場所を目指している。
 開催は水曜から日曜の午前十時から午後二時。利用料は一回五百円。教室は別途有料。

 <発達障害> 生まれつきの脳の働き方の違いが原因で、言葉の発達が遅い、対人関係を築くことができない、落ち着きがない、集団生活が苦手などの症状が現れる精神障害の総称。自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害などがある。幼少期または学童期から症状が出るが、不注意やミスが多いといった認識で見過ごされることもある。当事者は日常生活や社会生活においてさまざまな困難を抱え、その生きづらさから別の疾患を合併する「二次障害」を患うこともある。


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