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朝青龍と白鵬に並ぶ史上最速タイで照ノ富士が年間最多勝 「修羅場くぐり抜けてきている」と審判長が評価

2021年9月24日 20時53分

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御嶽海(右)を攻める照ノ富士。寄り切りで下す

御嶽海(右)を攻める照ノ富士。寄り切りで下す

◇24日 大相撲秋場所13日目(両国国技館)
 決して簡単な一番ではなかった。立ち合いは関脇御嶽海の勢いの前に、やや後ずさりした横綱照ノ富士(29)=伊勢ケ浜。押し込まれたが、このとき左が入り、下手まわしを取った。そして一度、投げを打ち、相手の勢いを完全に止めた。
 ここからは照ノ富士の相撲。落ち着いて、時間をかけて攻めていく。右手では御嶽海が左からまわしを取ることを決して許さない。そして前に出るとともに左下手をやや深い位置に変え、右上手をつかんで勝負あり。胸を合わせて寄り切った。
 藤島審判長(元大関武双山)は「上手を取るまで我慢した。照ノ富士はまわしを取れれば特段慌てることがない。うまく切り替えてできた」と内容を評価した。さらに「修羅場をくぐり抜けてきている。精神的に強い」と、さすがと言わんばかりだった。
 連敗することなく、2敗でトップの座を守った。リモート取材には応じなかったが、対策ありを口にしていた御嶽海を、きっちりと退けた。賜杯に一歩近づいたが、同時に早くも一つの栄誉を手にした。
 それが年間最多勝だ。この日で今年60勝目。2番手で追う43勝の正代と御嶽海が、九州場所を含めた残り17日間では追い越すことができなくなったため、初の年間最多勝が確定。秋場所13日目で決めたのは、1場所15日制が定着した1949年5月場所以降では2005年の朝青龍、10年の白鵬に並ぶ史上最速タイ記録だ。そのスピードが今年の強さを物語る。
 八角理事長(元横綱北勝海)は「いつもと違う。気持ちで取ってるような気がする。ちょっと相撲が乱れてきている」と見ている。だからこそ、「あと2日、気力でいくしかない」と続けた。14日目は3敗の3人が敗れ、照ノ富士が勝てば新横綱として優勝が決まる。いずれにせよ、負けなければいい。残り2日、気力を振り絞って土俵に上がる。

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