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苦戦続く森保ジャパンに…ラモス編集長が起用ゲキ押し「意外性のある」ボランチ【月刊ラモス】

2021年9月25日 06時00分

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月刊ラモス

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  • ラモス編集長ゲキ押しの守田
 W杯カタール大会アジア最終予選のサウジアラビア戦とオーストラリア戦が10月7、12日にアウェーと埼玉スタジアムで行われる。初戦のオマーン戦で苦杯を喫し、ガチガチに守りを固めた中国にも苦戦を強いられ、1勝1敗の森保ジャパンにとっては前半戦の大きなヤマ場となる。月刊ラモスのラモス瑠偉編集長は「鍵はボランチ守田の起用」と、負けられない2連戦のポイントを見据えた。

◇長友の古巣復帰は日本サッカー界の発展につながる
 うれしいニュースが飛び込んできた。長友佑都のFC東京復帰だ。神戸入りした大迫勇也、浦和入りした酒井宏樹に続く日本代表を支えるベテランたちのJリーグ復帰。これまで私はことあるごとに、欧州で活躍する選手たちがJリーグに復帰することが、日本サッカー界の発展につながると訴えてきた。彼らが欧州のトップリーグで蓄積した経験は、加入したクラブだけでなく、日本サッカー界にとっても大きな財産となる。
 彼らのサッカーに対する考え方、練習での取り組み、その一挙手一投足すべてが、若い選手にとって手本となる。実際、酒井が加入して浦和のサッカーに変化をもたらしはじめたし、長友復帰がFC東京にこれまでになかった刺激を与えている。
 Jリーグが発足した当初、ジーコ、ドゥンガ、ジョルジーニョ、サンパイオらブラジル代表のほか、多くのスーパースターが来日し、日本サッカーのレベルを押し上げた。彼らに接することで、プロフェッショナルとは何なのかを学び、多くの刺激を受けた。
 1993年の誕生から28年、多くの日本人選手が世界に飛び出し、世界のトップレベルで活躍するようになった、かつての外国人選手の果たした役割を、海外で実績を残した日本人選手が果たす。日本サッカーの成長の証しであり、素晴らしい循環を生み出している。
 同時に、復帰した選手にとっても大きなプラスになるはずだ。代表招集の際、試合勘を含めたコンディションを整えやすい。アジアの東の端に位置する日本の特殊性を考えると、移動と時差は大きなハンディとなるが、その負担が軽減される。なので、W杯カタール大会のあとは、ぜひとも吉田麻也(サンプドリア)に復帰してほしいと思っている。
 ブラジル代表がW杯予選や本戦の序盤で苦戦することが多いのも、選手の大多数が欧州でプレーしているためだ。コンディションのばらつきとコミュニケーション不足の問題を言い訳にすることはできないが、戦いながら解消していくしかないのだ。

◇何をするかわからない男、守田英正
 初戦のオマーン戦でつまずき、続く中国戦は勝ち点3を手にしたものの、1ゴールを奪うのに四苦八苦した。当然、森保監督もその原因を分析し、改善策を考えていると思うが、10月のサウジ戦、オーストラリア戦のカギは、守田英正(サンタクララ)の起用だと考える。
 彼は粘り強い守備力が持ち味で、いぶし銀のボランチではあるが、同時に攻撃面で大きなアクセントとなる。オマーン戦も、中国戦も、全体的にパススピードが遅く、攻撃のテンポが上がらなかった。オマーン戦ではプレッシャーをかけられると、横パスやバックパスでスローダウンするシーンが多く、中国戦では11人全員で守るという相手の超守備的サッカーに手を焼き、チャンスをつくれなかった。
 何が足りなかったのか。意外性である。同じことの繰り返しでは、相手も守りやすい。だからこその守田起用だ。チャンスとみれば一気に攻撃参加し、時には予想外のロング、ミドルシュートを放ってくる。こういうプレーは守っていて怖い。怖いからシュートを打たせないためにあえてブロックを崩し、止めにいかなければならない。すると、マークがずれたりスペースが生まれる。

◇久保建英も意外性の男だったが…けが離脱は痛い
 久保建英がレアルマドリード戦でひざを痛め、戦列を離れた。日本代表からも外れるという。
 私は10月のサウジ戦、オーストラリア戦で、久保をキーマンの一人として考えていた。その根拠は中国戦で久保が見せた1本のシュートだ。
 彼は東京五輪の決勝トーナメントで徹底して左足を封じられた。1次リーグのプレーを分析され、右サイドからカットインし、左足でシュートを決めるという得意のパターンを封じられた。ディフェンダーは左足でシュートが打てないポジションを取り、そこからアプローチした。
 その彼が中国戦では意外性のあるシュートを放っている。右サイドを縦に抜け出し、そのまま右足でシュート。惜しくもゴールはならなかったが、この1発でディフェンダーは混乱したはずだ。左足さえ封じておけばOK…のはずが、そうではなくなった。つまり、相手は守り方を変えなければならない。右足のシュートを見せておくだけで、プレーの幅が大きく広がる。サウジ戦に向けて大きな布石となった…はずだった。それだけに、本当に残念でならない。ただただ、けがが軽いことを祈っている。
 最後に森保監督へ。彼には自分が思う通りに采配を振るってほしいと思っている。マスコミや評論家、そしてサポーターが「なぜこの選手を使わないんだ」「采配が…」「システムが…」と好き勝手なことを言っているが、全員を満足させることなんて、不可能だ。外野の声に惑わされることなく、森保監督は森保監督のサッカーを貫けばいい。勝利を信じて応援している。(元日本代表)

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