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阪神・佐藤輝にほほ笑まなかったバンテリンD…復活の本塁打から一転し無安打継続 わずか10cmに“勝負のあや”

2021年9月24日 15時02分

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中日―阪神 9回裏1死一、三塁、代打福留が左越え適時二塁打を放ち、塁上で喜ぶ=バンテリンドームナゴヤで

中日―阪神 9回裏1死一、三塁、代打福留が左越え適時二塁打を放ち、塁上で喜ぶ=バンテリンドームナゴヤで

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇23日 中日3―3阪神(バンテリンドームナゴヤ)
 1―1かと思いきや、まさかの3―3。同じ引き分けとはいえ、今季セーブシチュエーションで全て成功していたスアレスに、初めて失敗をつけさせた。先発の笠原が踏ん張った。6回は伊藤と堂上、9回は福留で追いついた。代打攻勢がことごとく実を結んだ。9623人の観衆に、興奮を提供したドローだったのは間違いない。
 勝ってはいないが、負けずに済んだ“あや”は、わずか10センチにあるのかもしれない。4回、1死一塁。打席には昇格したばかりの佐藤輝を迎えていた。初球を振り抜いた。打球は右翼ポール際へ飛び込んだ。川口一塁塁審が右手を回した。佐藤輝は4つのベースを踏み、ベンチに戻った。しかし、付近の何人ものファンが、身ぶりで「ポールの外だ」と訴えていた。審判団によるリプレー検証が行われ、判定が覆った。
 甲子園なら浜風が押し戻し、ポールを巻いていたことだろう。もう少し狭い球場でもポールを直撃していたと思う。もし佐藤輝の連続打席無安打が36で止まっていたら…。勝敗は決していた。審判も間違えるほどの紙一重。バンテリンドームは笠原と中日にほほ笑んでくれた。
 「結果が出ていない(4打数無安打、2三振)ので何とも言えないですけど、いい当たりも出たので、また次に向けて。先輩たちもすごくやりやすい環境とかつくってくれているので、あとは結果で応えたいなというのはあります」
 佐藤輝は恨み節も口にせず前を向いた。三塁ベンチから打球を追ったであろう井上ヘッドコーチは、こう振り返った。
 「輝明にも言ったけど、何か楽しみな素材を一生懸命見つけて、オレらがポジティブな部分だけを前面に出していくしかない」
 巨人、ヤクルトとの激しい首位争いの中、ほぼ手中にしていた白星がスルリと逃げた。となれば、悔やみたくもなる4回の10センチ。つくづく思うが、勝つのは難しい…。

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