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源氏物語と囲碁 つながりは時をまたぐ 天元戦第1局、愛知で10月

2021年9月24日 16時00分 (9月24日 16時00分更新)
優美な姉妹が桜の木を賭けて碁を打つシーンが描かれた国宝「源氏物語絵巻」の一部。所蔵する名古屋市東区の徳川美術館は、全15巻の修復を終え、11月13日〜12月12日に特別公開する(同館提供)

優美な姉妹が桜の木を賭けて碁を打つシーンが描かれた国宝「源氏物語絵巻」の一部。所蔵する名古屋市東区の徳川美術館は、全15巻の修復を終え、11月13日〜12月12日に特別公開する(同館提供)

  • 優美な姉妹が桜の木を賭けて碁を打つシーンが描かれた国宝「源氏物語絵巻」の一部。所蔵する名古屋市東区の徳川美術館は、全15巻の修復を終え、11月13日〜12月12日に特別公開する(同館提供)
  • 倉田実さん
 囲碁の「第47期天元戦」(中日新聞社主催)5番勝負の第1局が、10月5日に愛知県南知多町の観光ホテル「源氏香」で打たれる。名前のとおり、平安時代の「源氏物語」をイメージした優美な世界観を売りにする施設だ。世界最古の長編小説ともいわれるこの名作は、実は囲碁となじみが深い。今回の対局場にちなんで、日本が誇る古典と伝統遊戯の接点を学ぼうと、源氏物語の識者に話を聞いた。 (岡村淳司)
 「作中では男性ばかりでなく、少女から年配の女性まで非常に幅広い人たちが碁を打ちます。主人公の光源氏が強かったという記述はありませんが、妻になる紫の上に教えており、かなりの腕前だったと思われます」。そう説明するのは、大妻女子大名誉教授の倉田実さん(71)。源氏物語を文化や調度の面からも分析したベテラン研究者だ。

帝が娘を賭け対局

 囲碁が関わるシーンはたくさんある。特に有名なのが「竹河」と「宿木(やどりぎ)」だ。「竹河」では、玉鬘(たまかずら)の娘姉妹が庭に咲く桜の木を賭けて碁を打ち、それを姉に思いを寄せる蔵人少将がのぞき見して、さらに思いを深める。「宿木」では、今上帝がまな娘、女二宮の婿候補として光源氏の息子の薫(...

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