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「輪島塗の作業や職人の心を知って」 輪島高生9人が工房で制作体験

2021年9月24日 05時00分 (9月24日 10時46分更新)
着せ物棒でわんの上縁に麻布を巻く生徒ら=輪島市河井町で

着せ物棒でわんの上縁に麻布を巻く生徒ら=輪島市河井町で

 輪島高校(輪島市)の2年生9人が23日、同市河井町の輪島工房長屋で、輪島塗の制作を体験した。輪島漆器青年会が主催し2年目。約半年かけて制作に励む生徒たちは、おわんの縁などを補強する下地の作業に取り組んだ。
 輪島塗伝統工芸士会の余門晴彦会長(58)が講師を務めた。余門さんは漆と米から作ったのりを混ぜ合わせ、「こうすることで、のりが漆の乾燥を助ける」と説明。生徒らは出来上がった漆を細長い麻布に染み込ませ、着せ物棒と呼ばれる竹製の道具でわんの縁に貼り付けた。余分な漆は手袋を着けた指でなでるように取り除いた。
 天野杏香さん(16)は「布を持ち上げて貼り付けるのは滑って難しかったのに、職人さんはすぐに仕上げて魔法みたいだった」と驚いていた。余門さんは「輪島に生まれ育つ子どもたちには、輪島塗の作業や職人の心を知って世の中に出てほしい」と願った。次回は11月中に下地作業の続きを予定する。(日暮大輔)

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