【大リーグ・今中慎二評論】底は脱した印象の大谷、残り11試合は同地区対戦、本塁打量産へ追い風に
2021年9月23日 06時00分
大谷の打撃は、一時の底は脱した印象だ。本塁打を量産した前半戦の打撃フォームは、軸足の左に体重が乗り反り返って打つようなシルエット。それが後半戦の不振時は泳がされて打つシーンが目立った。ただ前半戦は泳がされてもオーバーフェンスするパワーを見せつけたが、初めて二刀流でフルシーズン戦った疲れからくるものなのか。ここ最近は打球が伸びなかった。
この日は第1打席は中飛に倒れたが、泳がされることなくいいアプローチに見えた。やはり左足に体重が乗り、少し詰まるぐらいの状態で捉えた方がいい。8回の10試合ぶりの45号は、出るべくして出たという印象だ。この10試合ぶりの一発は、いいきっかけになったのではないか。この復調気配を無駄にしないためにも、22日(日本時間23日)のアストロズ戦は本塁打争いの行方を占う意味でも大事な一戦だ。
本塁打王を争うゲレロは三冠王の可能性も残すだけに打率も意識しなければならず、大谷やペレスの方がやや有利ではないか。しかも大谷にとって残り11試合は同地区との対戦。強力なスターターや強力ブルペンがいるチームはなく、最後に量産態勢に入っても不思議ではない。大谷が残り登板で2桁勝利&2桁本塁打を達成しても、ゲレロが三冠王ならMVPは微妙な状況。ゲレロが2冠止まりなら、大谷のMVPは当確とみている。
(NHK・BS1で解説、本紙評論家)
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