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【中日】ビシエドに残留要請へ 3年契約最終年 パウエルに並ぶ中日外国人最多の765安打

2021年9月23日 06時00分

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1回裏を終え、明るい表情でベンチに戻るビシエド

1回裏を終え、明るい表情でベンチに戻るビシエド

◇22日 中日2―1阪神(バンテリンドームナゴヤ)
 不動の主砲が球団史にその名を刻んだ。中日のダヤン・ビシエド内野手(32)が22日、阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)の1回に先制の適時二塁打。これが通算765安打目となり、球団の外国人選手の通算安打で最多だったアロンゾ・パウエル打撃コーチ(56)の現役時代の記録に肩を並べた。試合も2ー1の辛勝で連敗を「5」でストップ。今季で3年契約が切れるビシエドに対し、球団側はシーズン終了後にも残留要請する方針だ。
記念すべき一打は、ビシエドらしい強烈な弾丸ライナーだった。初回2死一塁。中堅手の右を襲う痛烈な先制二塁打を放ち、力強くベンチへガッツポーズ。来日6年目で通算765本のヒットを積み上げ、パウエル打撃コーチが持つ球団の外国人通算最多安打に肩を並べた。
 「すごい打者であるパウエルコーチの目の前で記録に並んだ。何か特別なものを感じますね」
 ビシエドはそう安堵(あんど)感を漂わせた。9月は、打率1割台と低迷。「苦しかった。何かを変えたかった」。この日は、球宴時に譲り受けた阪神・マルテのバットをロッカーから引っ張り出した。やや短めで操作性の高い相棒は奏功。阪神先発・青柳の外角ツーシームを痛烈に捉える一打を生んだ。
 打点に続き、安打数でも球団史に名を刻んだ主砲は、不思議な縁でつながっていた。尊敬する人物は2002年から3年に渡って、中日に在籍した「キューバの至宝」でオマール・リナレス(現巡回コーチ)。当時、中日はリナレス派遣の見返りに、キューバのラテンアメリカ球場のフェンスにラバーを取り付けた。その球場でプレーしていたのがビシエドだ。「6年間で本当にお世話になっている。すごく頼りになる存在」。公私ともに良き相談相手でも母国の英雄には、今も感謝しきりだ。
 そのビシエドには心に刻む祖母からの教えがある。「『落ち着いて、自分に正直に生きなさい』と言われてきた」。桂川通訳は「馬鹿騒ぎするような選手じゃないですよね。日本人らしいですね」と語るように、ラテン系選手にありがちな底抜けな陽気さとは無縁。絶好調で浮つくこともなければ、不振でへこむこともない。自分と真摯(しんし)に向き合い、コツコツと練習に励み、765本の安打を積み重ねた。
 日本初出場となった2016年3月25日の阪神戦(京セラドーム大阪)から5年と6カ月。「慣れるのに一生懸命で、なかなか自信が持てなかった」。そう懐かしそうに振り返る主砲は、今や欠かせない存在だ。
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