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沖縄の思い 尊厳どこへ 辺野古で遺骨入り土砂使用計画

2021年9月22日 05時00分 (9月22日 05時01分更新)
腹話術人形のふくちゃんと共に父の沖縄戦を語り継ぐ柳川たづ江さん=神奈川県藤沢市で

腹話術人形のふくちゃんと共に父の沖縄戦を語り継ぐ柳川たづ江さん=神奈川県藤沢市で

  • 腹話術人形のふくちゃんと共に父の沖縄戦を語り継ぐ柳川たづ江さん=神奈川県藤沢市で
  • 戦友をしのぶ慰霊の旅で糸数アブチラガマを訪れた日比野勝広さん(中)と柳川さん(左)、姉の糸子さん=1999年6月、沖縄県南城市で(柳川さん提供)
  • 沖縄本島の南部戦跡周辺での土砂採取などの中止を求める宗教者ら=2月、那覇市の沖縄県庁前で(琉球新報提供)

亡父の戦争体験 腹話術で語り継ぐ女性


 沖縄戦犠牲者の遺骨が眠る沖縄本島南部の土砂を辺野古新基地の埋め立てに使う計画を、複雑な思いで見つめる人がいる。神奈川県藤沢市の柳川たづ江さん(66)。元日本兵だった父が大事にしてきた沖縄慰霊の旅に百回以上付き添い、父が亡くなってからは父の体験を腹話術の人形とともに語り継いできた。柳川さんは「沖縄の思いを大切にする国であってほしい」と願う。 (安藤恭子)
 父の涙を見たのは初めてだった。
 一九八一年、沖縄県南城市の自然洞窟「糸数アブチラガマ」。二十五歳だった柳川さんは、初めて父の慰霊の旅に同行した。
 「おーい会いに来たぞ。俺だけ生き残って悪かった。今度生まれてくる時には、戦争のない平和な時代に生まれ変われよー」。ガマの闇に向かい、父は泣きながら叫んでいた。...

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