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栽培野菜、手作りお菓子にコーヒー 総持寺通りに「憩いの場を」

2021年9月22日 05時00分 (9月22日 05時02分更新)
総持寺通り商店街に「青空カフェ」をオープンした下野昭治さん(右)と沙綾香さん=輪島市門前町で

総持寺通り商店街に「青空カフェ」をオープンした下野昭治さん(右)と沙綾香さん=輪島市門前町で

  • 総持寺通り商店街に「青空カフェ」をオープンした下野昭治さん(右)と沙綾香さん=輪島市門前町で
  • 商店街の空き物件を活用した店舗

移住の下野さん夫婦 にぎわい 開業手応え

 輪島市門前町の総持寺通り商店街に七月開業した、野菜と手作りお菓子、コーヒーなどを販売する「青空カフェ」の人気が広がっている。門前町では十二日、総持寺祖院開創七百年の記念法要があり、活性化の機運が高まる。店を営む下野昭治さん(49)と沙綾香(さやか)さん(37)夫婦は「地元の憩いの場にしていきたい」と意気込む。 (日暮大輔)
 二人は農園を経営しており、門前町に住みながら、七尾市能登島別所町の畑で野菜を育てる。カフェではタマネギやピーマン、サツマイモなど、野菜を使ったパウンドケーキ、加工した乾燥野菜などを販売する。昭治さんは「能登島は粘土質で雨が降ると作業は大変だが、根菜やイモがおいしく育つ」と話す。お菓子は沙綾香さんの手作り。店頭で焼き芋も売っており「コーヒーと一緒に味わってほしい」とすすめる。
 昭治さんは二〇一四年に大阪府から、沙綾香さんは一六年に北海道から移住した。「妹は二十年前に結婚して門前町に来た。父母が、妹の家族と会いやすいようにと、一四年に大阪から一緒に同町に移った」と昭治さん。その後、能登島の農園に勤め一六年に独立。沙綾香さんは札幌市の飲食店員だったが、知人の紹介で門前のレストランのオープニングスタッフになった。
 二人は仕事を通じて知り合い、一八年に結婚。以降はイベントで焼き芋を販売したり、農産品の加工場を整備したりと、ステップアップしてきた。商店街の「総持寺通り協同組合」が総持寺七百年に合わせ、出店希望者に空き物件を一定期間無料で貸し出す制度を知り、五〜六月に活用し、手応えを感じたため継続出店を決めた。
 住民や高校生がお菓子を買っていったり、小学生が焼き芋の宣伝旗を持って通りを歩いていたりと、すっかり町に溶け込んだ様子。連休だった十九日には観光客も多く訪れ、にぎわっていた。
 コロナ禍も影響し、商店街活性化は継続的に取り組む課題に。沙綾香さんは「にぎわいづくりをする一員になりたい」。昭治さんは長男の広空(ひろたか)ちゃん(1つ)のことを思い「子どもが大きくなったとき、門前で育って良かったと思ってほしい」と力を込めた。

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