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人数制限なし、ワクチン接種証明必要なしの米ツアー…この国では自分の身は自分で守るしかない【武川玲子コラム】

2021年9月22日 06時00分

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武川玲子のコラム「ゴルフ米ツアー見聞録」

武川玲子のコラム「ゴルフ米ツアー見聞録」

◇コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」
 日本でまだ多くのトーナメントが無観客で開催される中、米ツアーは人数制限の枠がなくなった。ファンはほぼマスクを着用せずコースに入り、間近で選手に声援を送る。驚くほど以前と変わらない状態となっている。
 もちろん、アルコールも販売される。州の法令によって多少異なっているが、マスク着用を求められるのは屋内のみ。先週の男子開幕戦、フォーティネット選手権(米カリフォルニア州ナパ)では毎夜、音楽フェスが開催されて大にぎわいだった。
 この状況にはさすがに危険を感じ、選手の健康を心配していた。先月、パトリック・リード(米国)が新型ウイルスに感染して、3大会を欠場。肺炎から重症化し、1週間近く入院していた。
 「万が一のことがあるから、家族や会いたい人には連絡を取るように告げられた。僕は子どもに別れも告げられずに死ぬかもしれないと思った」とリード。ワクチン接種をしていたことから、いわゆる「ブレークスルー感染」だった。幸いにも最終戦に出場できたが、欧州チームと戦うライダーカップには選出されなかった。
 ワクチン接種率については、米ツアーは選手が約85%、キャディーやルールオフィシャルは90%以上としている。そのため、これまで厳しく実施してきた大会前の検査はもう行っていない。
 「変異種だったのか…。いずれにしてもワクチンでは十分じゃない」とリードは発信するが、米ツアーはお構いなく突き進む。24日開幕のライダーカップ(米ウィスコンシン州)は観客を100%受け入れて、一日4万~4万5000人の来場が見込まれる。ワクチン接種の証明は求められない。この国では自分の身は自分で守るしかない。(全米ゴルフ記者協会会員)

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