柔道男子最重量級に異色の高校王者!5試合を全て異なる技で勝利 笠井雄太が多彩な技で五輪を目指す
2021年9月22日 05時00分
世界で苦戦が続く柔道男子の最重量級に、異色の高校王者が現れた。8月に行われた全国高校総体(インターハイ)の男子100キロ超級。愛知・桜丘高3年の笠井雄太(18)は、1回戦からの5試合を全て異なる技で勝ち、ダークホースから一気に頂点に立った。パワー柔道に偏りがちな最重量級にあって、笠井は多彩な技で将来の五輪出場を夢見る。
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3月の高校選手権には出場すらできなかった。全国大会での実績はほとんど皆無だった笠井が、高校最後の夏に大ブレークした。「大会前はベスト8に入ればいいかなというくらい。この結果には自分でも驚いた」。笠井自身も予想外のインターハイ制覇だ。
指導する田嶌之貴監督(53)は試合内容に驚いた。「これだけ違う技で最重量級を勝つ選手は見たことがない」。1回戦から隅落とし、支え釣り込み足、内股、小外刈りで勝ち進み、決勝では5分を超える長期戦に出足払いで一本勝ち。スピードに勝る軽量級を含めても非常に珍しい、優勝の仕方だった。
技のデパートの源には、中学時代まで中量級の81キロ級で戦っていた経験がある。五輪73キロ級2連覇の大野将平らをお手本に、「釣り手と引き手を持ってしっかり...
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