本文へ移動

アフリカが大雨なら日本は猛暑 三重大グループ、サヘルと関連

2021年9月21日 16時00分 (9月21日 16時52分更新)
 アフリカのサヘル地域で大雨が降ると、その年の日本では猛暑に−。遠く離れた陸地の気象が日本に影響を及ぼすプロセスの一端を、三重大生物資源学研究科の立花義裕教授(気象学)の研究チームが突き止めた。研究成果は、異常気象や気候分野で権威があるドイツの学術誌「気候力学」のオンライン版に掲載された。 (梅田歳晴)
 サヘル地域は、アフリカ北部のサハラ砂漠南側に位置する帯状の半乾燥地帯。大西洋から紅海まで東西に長く、雨期と乾期が明瞭で、六〜九月に雨が降る。チームは、この地域と日本の気象について、過去三十九年間の観測値と数値シミュレーションで関連性を突き止めた。
 それによると、サヘル地域の上空で雨雲が広く発達すると、アフリカ北部の高気圧を強める。すると、欧州上空の偏西風に蛇行が生じ、蛇行は東アジアや日本まで続く。この蛇行に伴って、日本上空で高気圧が強まることが分かった。高気圧に覆われると雲がないため日差しが強く、大気が圧縮されて気温も上昇しやすい。
 この傾向が顕著だったのは、日本で観測史上最高の猛暑を記録した二〇一八年。当時はサヘル地域でも記録的な雨量を観測していた。立花教授は「サヘル地域で雨雲が発達...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報