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金沢の良さ発信 アイデア幾千万 コロナ禍で移住 会社「46000(しまんろくせん)」設立

2021年9月20日 05時00分 (9月20日 11時18分更新)
「事業を通じて金沢の魅力を発信したい」と意気込む越後龍一さん=金沢市で

「事業を通じて金沢の魅力を発信したい」と意気込む越後龍一さん=金沢市で

  • 「事業を通じて金沢の魅力を発信したい」と意気込む越後龍一さん=金沢市で
  • 湯浅万貴子さんが使っている元診療所を活用したアトリエ=金沢市で
 コロナ禍を機に東京都から金沢市に移り住んだフリーランスのクリエーター・越後龍一さん(32)が市内に会社を設立し、全国からアーティストを呼び込むためアトリエを整備したり、地元商店の情報発信を支援したりする事業を始めた。会社名は「46000(しまんろくせん)」。「金沢の魅力を広く発信したい」と地元の夏の風物詩にあやかった。 (高本容平)

クリエーター越後さん 芸術家誘致や商店主支援

 越後さんは東京都出身で、早稲田大国際教養学部を卒業後、二〇一一年にクラウドファンディング(CF)サイト運営のキャンプファイヤー(東京)に入社。主にミュージシャンのCFに携わった。独立後は都内のデザイン会社「コンセント」と大手音楽会社「ビーイング」で外部パートナーとして働いている。
 昨春、コロナ禍で母国に帰れない外国人に無償で泊まってもらう市内のホテル「カナメ イン」の試みに協力したことが移住を考える契機となった。代表の細川博史さん(43)とは友人で、金沢に滞在してCFを通じた資金集めや広報を担当。この際、近所の十数店舗の飲食店が宿泊者に料理を差し入れてくれた。「東京にはないローカルなつながりがある。こういう人たちがいる町なんだ」と心を打たれた。
 金沢信用金庫と日本政策金融公庫の創業融資を受け、今年四月、細川さんと、金沢に移住した現代アーティスト・斎藤恵汰さん(33)と三人で会社を設立。まず芸術家の誘致に取り組もうと、元診療所だった建物を住居兼アトリエとして整備。現在は画家の湯浅万貴子さん(32)=東京都=が金沢箔を生かした作品を制作中で、年末に都内で開く個展に向けて進めている。
 四月と七月には竪町や尾張町商店街の店主らを対象にグーグルマップの活用をテーマにしたセミナーを開催。多くの観光客が使うにもかかわらず、写真や営業時間、テークアウトの可否などの情報が古いままのケースも多く、こまめに更新するノウハウを教えた。
 アトリエには、さらにアーティスト二人が入居する予定といい「ここにしかない技術や素材で作品を作ってもらえたら。海外からも呼びたい」と越後さん。社名の由来は金沢市の観音院の縁日。参拝すると四万六千日分の御利益があるとされ「金沢に来て、新しい人生を送れるのは幸運。いろんなラッキーにあやかりたい」と明るく話す。

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