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ラオス纏い 現地も潤い 衣類や雑貨 金沢エムザで販売 

2021年9月20日 05時00分 (9月20日 11時10分更新)
ラオス産の雑貨や衣類が並ぶ会場=金沢市武蔵町で

ラオス産の雑貨や衣類が並ぶ会場=金沢市武蔵町で

支援NPO「障害者雇用や所得 自立助けに」 

 ラオスの身体障害者らが仕立てた衣服や雑貨を販売する「纏(まと)う ラオス展」が、金沢市武蔵町の金沢エムザで開かれている。売り上げが現地の当事者雇用や所得向上に直接つながるフェアトレード。地産の草木などで染め上げられた手織り綿の洋服やかばんなど百種類ほどが並ぶ。十月三日まで。 (榊原大騎)
 ラオスで障害者や女性を支援する東京都のNPO法人「Support for Woman’s Happiness」(SWH)が企画。全国を巡回する展示販売の一環で、石川では初めてとなる。
 SWHは二〇一七年、首都ビエンチャン近郊に障害者の作業所「ソンパオ」を開設。ミシンや刺しゅうなど手工芸を指導し、布製品を製造している。現在は二十〜三十代を中心に五十人が従事。同国内にいる少数民族女性らと連携し、それぞれの伝統技術を生かした製品を生み出す。
 もともとはラオスを訪れる観光客を目当てにしていたが、コロナ禍が直撃。SWHの石原ゆり奈代表理事も昨年二月を最後に入国できておらず、生産現場とのやりとりはオンラインに。それでも、「仕事を途絶えさせてはいけない」と、昨年日本での巡回販売を始めた。
 ラオスには約五十の民族がいるとされるだけに、製品のラインアップは豊かだ。手刺しゅうをあしらった雑貨や藍や草木で染め上げた衣服はどれも色鮮やか。各民族に息づく伝統技術が生かされている。製作所の農園で育てるマメ科の青い花「バタフライピー」のハーブティーなども扱う。
 静岡県や滋賀県の企業や施設とコラボした商品もあり、石川でもデザインや技術で協力できる企業、団体を探している。
 石原代表理事は「生産者は藍を山まで摘みに行き、手で一枚一枚染めている。私たちが忘れているそうした丁寧な工程を残していきたい」と強調。「作業所で働く人に現金収入がなければ病院すら行けない。収益を上げ、自立につなげられれば」と話している。

JICA北陸「企業と現地 仲介できれば」

 SWHの製品づくりには、国際協力機構(JICA)の基金も活用している。3月までラオスに勤務し、作業所も視察したJICA北陸センターの米山芳春所長は「今回の展示販売を機に、北陸の企業や団体とラオスとをつなぐ関係づくりを仲介できれば」と語る。

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