ヤクルト村上379戦で100発は松井秀喜しのぐ日本人左打者の最短記録 駆けつけた両親に「打たないと帰らないと思った」
2021年9月19日 22時31分
◇19日 ヤクルト5―1広島(神宮)
快挙を達成した若きスラッガーが悠々とダイヤモンドを1周した。ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が初回に35号ソロを放ち、史上最年少での通算100本塁打を達成。21歳7カ月で1989年に清原和博(西武)が記録した21歳9カ月を更新した。
広島の先発・高橋昂の高めカットボールを鮮やかな放物線で、右翼席へ運んだ。デビュー戦のプロ初打席アーチから積み重ねた379試合目での達成は、国民栄誉賞のスラッガー・松井秀喜(巨人)らをしのぐ日本人左打者の最短記録にもなった。
王手をかけてから4試合目での一発。地元・熊本の両親が前カードから応援に駆けつけており「打たないと帰らないと思ったので早く打ててよかった」と屈託のない笑みを振りまいた。パワー自慢の村上にとって本塁打は「ベースを1周回っているときはすごく気持ちいい。最高です。一振りで試合を動かせる。大量点も取れる」と力を込める最大の武器だ。
そんな村上はプロ1年目に球団の方針で、じっくり2軍でバットを振り込んだ。翌年には高卒2年目以内のシーズン最多タイ記録36本塁打をマーク。さらに清原が保持していた31発の10代最多本塁打記録も33年ぶりに塗り替えた。
これで2度目の「清原超え」。首脳陣に叱責され、涙を流したこともある若者が、不動の4番に成長した。その礎の一つは師匠の杉村繁打撃コーチが「失敗すれば落ち込むけど、三振しても『次打ちます、その代わり声出します』そんな選手。古田敦也以来かな」と目を細める前向きな姿勢だ。
「まだまだ通過点。ほんとに通過点。目標はまだまだもっともっと上にある。チームが勝てるようにチャンスでたくさん打ちたい。上に食らいついて優勝目指して頑張ります」。首位・阪神とは1・5ゲーム差に肉薄。球史に名を刻んだ打線の大黒柱がチームのラストスパートをけん引する。
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