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0対1は「惜敗」でも惜しい気がしない…中日はなぜ“0点”に終わったのか 試合後も胸の中に残ったモヤモヤ感

2021年9月19日 09時59分

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阪神―中日 9回表無死一、二塁、大島が送りバントを失敗する。投手スアレス、捕手梅野=18日

阪神―中日 9回表無死一、二塁、大島が送りバントを失敗する。投手スアレス、捕手梅野=18日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇18日 阪神1-0中日(甲子園)
 試合後も胸の中に残ったモヤモヤ感の正体は何なのだろう。前回は10得点で少しは借りを返したかと思わせたくせに、今度は1点も取れずにエースを見殺しにしたからだろうか。それとも9回、スアレスからまたとない好機をつくりながら、クリーンアップがねじ伏せられたからなのか…。
 8回はセットアッパーの岩崎。先頭の高橋周が中前打で出た。今季は8試合、7イニング2/3で無安打。つまり8回2死までノーヒットノーランだった左腕から、ついに打った。さあ送ろう。しかし、7番の堂上はボール、ファウル、ファウルで追い込まれた。バスターに切り替えて5球目を右飛。木下拓、代打のA・マルティネスも連続三振に打ち取られた。
 先発の高橋とは同郷(静岡県)で自主トレ仲間。復活勝利がかかったリリーフ登板にも「マウンドに立ったら、変わらず、いつも通りですね。しっかり抑えられて、勝ちを付けることができて良かったです」とクールに喜んだ。
 9回は京田が四球を選び、途中出場の福田に代打(ピンチバンター)を送らなかった。つまり強攻。引き分けより勝ちにいく。与田監督の勝負手だった。2球で追い込まれたが、左前打で無死一、二塁。こうなれば3番とはいえ、大島が送る。二、三塁にできれば内野は前進シフトでビシエドに回る。しかし、セーフティー気味に転がした大島のバントは、スアレスの素早いフィールディングの前に失敗に終わった。
 8月22日(バンテリンドームナゴヤ)に秋山―岩崎―スアレスの継投に4安打零敗したとき、僕は「無抵抗にも程がある」と厳しい記事を書いた。今回も零敗。ただし、岩崎、スアレスにも多少なりとも抵抗はした。ではバントができなかったから負けたのか? 悲しいことにそうは思えない。スコアは惜敗。惜しいとは書くが、惜しい気がしない。これが冒頭に書いたモヤモヤの正体なのかもしれない。

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