中日、遠い1点… 13三振零封負けで自力CS消滅 痛かった終盤の犠打失敗
2021年9月19日 06時00分
◇18日 阪神1―0中日(甲子園)
お手上げだった。中日は18日の阪神戦(甲子園)で、0―1と今季8度目の零封負けを喫した。7回まで好投した阪神先発の高橋遥人投手(25)に10三振。2回は2死二塁、9回は無死一、二塁と得点圏に走者を進めたが、得点につなげられなかった。結局、阪神の3投手の前に4安打、今季最多タイの13三振。三塁を踏めないまま敗れて、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅してしまった。
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優勝へ突き進む虎に蹴散らされた。打線が今季未勝利の阪神先発・高橋に三振の山を築かれ、終盤は堂上と大島が犠打失敗。今季8度目の零封負けで、自力でのCS進出可能性は消えた。
クルンクルン回った。イニングごとの三振数は初回から2、1、2、2、2、1、0、2、1。三振しなかったのは7回のみの計13三振。4月16日の広島戦(バンテリン)と並ぶ今季最多タイ。京田、渡辺、大島の上位3打者がそろってマルチ三振。選手会長は「いいピッチャーでした」と肩を落とした。
首脳陣はどう見ていたのか。与田監督は「低めに微妙に動くボールの制球が良かったし、それでも何とか打ち崩さないといけないが、簡単ではなかった」とコメント。パウエル打撃コーチは「ツーシーム、ストレートが低めにコントロールされていて、チャンスをつくれなかった」とした。
終盤、何とか1点を取りたかった。8、9回はともに先頭打者が出塁。8回は高橋周の中前打で無死一塁。だが、堂上がバントミスで追い込まれ、ヒッティングに切り替わって右飛に倒れた。もし、外野の間を抜ける打球が出たなら、一走・高橋周は本塁まで帰ってこられたか―。
代走を送る選択肢について指揮官は「采配は僕がやっていることなんで、評価は(メディアの)皆さんが自由にしてください」と語った。盗塁のない主将に対して、マウンドの岩崎は無警戒。クイック投球ではなく、足を上げて投げられ、1死一塁から木下拓と大野雄の代打A・マルティネスは連続三振に斬られた。9回無死一、二塁では大島が犠打失敗。抑え・スアレスにビシエド、福留が倒れた。
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