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国策映画手掛けた父の足跡追う 名古屋で10月上映

2021年9月18日 16時00分 (9月18日 16時00分更新)
インドネシアで戦時中の記憶を尋ねる伊勢真一監督(右)=
映画「いまはむかし」の一場面 (C)いせフィルム

インドネシアで戦時中の記憶を尋ねる伊勢真一監督(右)= 映画「いまはむかし」の一場面 (C)いせフィルム

  • インドネシアで戦時中の記憶を尋ねる伊勢真一監督(右)=
映画「いまはむかし」の一場面 (C)いせフィルム
  • 伊勢長之助さんに抱かれる真一さん(当時3歳)=映画「いまはむかし」の一場面 (C)いせフィルム
 「編集の神様」と呼ばれた父は戦時中、インドネシアで国策映画を手掛けていた−。ドキュメンタリー映画監督の伊勢真一さん(72)=東京都町田市=が、父長之助さん(一九一二〜七三年)の足跡を追った映画「いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム」を、約三十年かけて完成させた。十月九日から名演小劇場(名古屋市東区)で上映される。 (松野穂波)
 「アリガトゴザイマシタ」「バッキャローナンダオマエ!」。映画の中で、度々出てくるフレーズだ。知っている日本語を問われたインドネシアの高齢者たちが、日本占領下の記憶をたどりながら口にする。「インドネシアは親日的、という甘い話じゃない。日本が侵略したことは、彼らの記憶に残っている」と伊勢さんは話す。
 先の戦争で、日本は欧米の植民地だったアジア諸国を「解放する」と銘打ち、侵略した。日本の構想「大東亜共栄圏」の拠点とされたインドネシアでは、日本が教育や思想改革にも力を入れ、多くの文化人を送り込んだ。
 その一人が長之助さん。一九四二年から三年間、国策映画の編集に携わった。軍隊や物資を運ぶ鉄道の建設作業への参加を呼びかけたり、国民の支配に役立つ「隣組」の仕組みを解説した...

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