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【女子ゴルフ・諸見里しのぶ評論】稲見さんのショット前『ルーティン』に注目…これすごく難しいんです

2021年9月17日 20時23分

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ホールアウトし談笑する(左から)稲見萌寧、渋野日向子

ホールアウトし談笑する(左から)稲見萌寧、渋野日向子

◇17日 女子ゴルフ 住友生命レディス東海クラシック第1日(愛知県美浜町・新南愛知CC美浜C)
 毎年ドラマチックな展開になる新南愛知で、前週国内メジャー初優勝を飾った稲見さんと、一昨年大会で8打差逆転Vを決めた渋野さんがいきなり同組対決。私も2人の強さの秘密を探るべく、興味深く観戦しました。
 まずは稲見さんのすごいところ。やっぱりどんな状況でもリズムが変わらない。ショットもパットも、予選でも決勝ラウンドでも優勝争いの中でも、この日のように雨が降っても風が吹いていても、同じ間合いで1打を打ちます。距離感が難しい風の中での正確なショットには、この変わらぬリズムが生きています。
 ショット前、稲見さんはトップからフォローまでの体の動きを確認するようにゆっくりクラブを動かします。昔、アニカ・ソレンスタムが1スイングに1分間かける“スロースイング”を練習に取り入れていたと聞きました。みなさんも試していただくと分かると思いますが、これすごく難しいんです。スイングのどの位置で、体の各所がどんな形になっているか、上半身と下半身のバランスやタイミング、重心の移動などが細かに自覚できるいい練習です。稲見さんはそれを1ショットごとに実行、動きが体にしみ込み再現性が高くなっていると想像します。
 上がりを連続バーディーで締めた渋野さんは、やっぱり何か持ってますね。この日はティーショットでインパクトから起き上がりが少し早くなり、打球が右に出るところもあったように見えました。でも、風に影響されにくい強い球を打っていたのが印象的。ご本人は強すぎたパッティングを反省していた場面もあったと聞きましたが、それも根本に強気があればこそ。返しの1・5メートルをカップインさせることに不安はないのだなと感じました。明日、明後日は楽しみですよ。(プロゴルファー)

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