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ルビーロマン 商標登録申請 シンガポール・香港・台湾

2021年9月17日 05時00分 (9月17日 09時54分更新)
韓国の大手百貨店で限定販売された「ルビーロマン」=8月13日(中村彰宏撮影)

韓国の大手百貨店で限定販売された「ルビーロマン」=8月13日(中村彰宏撮影)

流出問題で石川県 欧米など、44カ国でも手続き

 石川県産の高級ブドウ「ルビーロマン」と称したブドウが海外で栽培され、流通している問題で、石川県の谷本正憲知事は十六日、ルビーロマンを輸出しているシンガポール、香港、台湾で商標の登録を出願したことを明らかにした。順調にいけば、二、三年後に取得できる見通しで、知事は「種苗管理を徹底するとともに、国内外で知的財産をしっかり管理することが必要」と強調。海外への販路開拓では、輸出先に見込まれる東南アジアや中東、欧米など四十四カ国でも取得手続きに入ったことを明かした。(田嶋豊)
 県議会一般質問で、不破大仁議員(自民)が取り上げた。
 優良な登録品種は高値で取引されることが多く、無断栽培や種苗の不正持ち出しのリスクが高い。県は開発当初から契約を交わした県内の生産者に限り、農業試験場で生産した種苗を直接販売し、第三者への譲渡や自家増殖を禁止するほか、選定した枝は粉砕・焼却処分するなど厳格に管理してきた。ただ今回、韓国など海外で流出が疑われるケースが確認されたため、商標の出願に乗り出した。
 海外での品種登録には苗木を持ち出す必要があり、栽培ノウハウも流出してしまうリスクがあり、当初から見送ってきた背景がある。商標を取得すれば販売事業者らに対し、それぞれの国・地域の法律に基づき、提訴することができ、県は偽ルビーロマンの流通を制限できるとみている。
 海外での事例を踏まえ、県が生産者に確認したところ、外部への流出はなく、盗難などの報告もない。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、現状では疑いが持たれているブドウの真偽を確認できないという。

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