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【大相撲】宇良16年ぶり珍技“送りつり出し”「1個増えたっすかね」通算決まり手29種目

2021年9月17日 05時00分

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宇良(右)が送りつり出しで大栄翔を破る

宇良(右)が送りつり出しで大栄翔を破る

◇16日 大相撲秋場所5日目(両国国技館)
 やはり、宇良の相撲から目が離せない。幕内では朝青龍が2005年九州場所で決めて以来、16年ぶりの送りつり出し。大技でファンの期待に応えた業師は、「これでどや!」とばかりに土俵でドンと胸を張った。
 隙をついて大栄翔の背後へつき、162キロを持ち上げながら左へ回転。経験があるレスリングの裏投げのように、ひねりをきかせて、そのまま土俵外へ追いやった。
 八角理事長(元横綱北勝海)は「何かしてくれる期待感がある」と宇良の持ち味を高く評価したが、本人は「いやもう、ちょっと焦りましたね。背中についたとき、あそこからの勝負が一番危ないんで」と勝利に結び付いた秘話を語り始めた。
 「大日堂さんのおかげで勝てましたね」。国技館への出発前に、兄弟子の大日堂が2勝目を挙げた取組を部屋のテレビで見た。海士の島に背後をとられた大日堂は万事休すと思われた。しかし、海士の島がガクッと膝から崩れ落ちて逆転勝ち。兄弟子の相撲を肝に銘じて場所入りした。
 場所前に東京五輪の陸上男子400メートルリレーを話題にし、バトンミスに「素人には分からない難しさがある」と理解を示した。同時に相撲も同じような奥深さがあるにもかかわらず、うまく伝わらないことに「相撲の難しさを見ている側にもっと伝わる方法がないんかなあ」と打ち明けた。
 送りつり落としという豪快に見える大技も「(大日堂の相撲が)一瞬、頭をよぎった」と墓穴を掘らないよう対応を繊細に変化。宇良が語ってくれたおかげで、相撲の奥深さが知れるところとなった。「1個増えたっすかね。うれしいです」と通算29種目の決まり手を喜ぶ業師にこれからも相撲の難しさ、面白さを伝えていってもらいたい。

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