本文へ移動

ワクチン接種後の学校生活 不安なら無理せずに

2021年9月16日 05時00分 (9月16日 09時36分更新)
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける18歳以下の学生=4日、浜松市中区の浜松医療センターで

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける18歳以下の学生=4日、浜松市中区の浜松医療センターで

 新型コロナウイルスのワクチン接種が小学六年生や中高生にも広がる中、中学二年生の娘がいる浜松市浜北区の四十代女性から「目立った副反応がなくても激しい運動は控えさせたいが、体育の授業や部活動を休ませても配慮してもらえるのか」との声がユースク取材班に寄せられた。娘が「ずる休みしてる」と思われないかという懸念だ。専門家は配慮を求め、浜松市教委なども「申し出てもらえれば対応する」と柔軟な姿勢を見せる。 (岸友里)
 浜松市は四日、十二〜十八歳を対象に浜松医療センター(中区)で集団接種を始めた。声を寄せた女性も娘の接種を検討している。熱が出れば休ませることもできるが、副反応が出なければ「『見た目は元気なのに体育の授業を見学したいとは言いにくい』と娘は感じている」と訴える。
 県教委によると、接種会場への移動に時間がかかるなど接種当日に学校を休まざるを得ない事情があれば、学校は内申評価に影響しない「出席停止」の扱いにできる。接種後に発熱などの副反応で学校を休んだり、感染不安から登校しなかったりした場合も同じだ。
 登校した児童生徒に体育の授業の見学や、部活動を休むのを認めるかどうかは「学校長の判断に委ねられる」と担当者は説明する。
 浜松市教委は、保護者と連携して配慮するよう各校に通知した。担当者は「体育や部活動への懸念は当然あるはず。接種したかどうかは申し出がないと把握できないので、保護者か生徒が事情を話してくれれば対応する」と話す。
 希望する生徒全員の接種が終わった川根本町の中川根中学校では、接種後の体調に不安がある場合は学校を休ませるよう保護者に事前連絡した。全校生徒六十九人のうち各学年一、二人がワクチン接種を理由に欠席し、休んだ日は全て、内申評価に響かない、出席停止扱いとした。岡本彰彦教頭は「ワクチンに限った話ではなく、見た目には無症状でも不安がある時は、遠慮なく見学や休みを申し出てほしい」と促す。
 浜松市の矢野邦夫・感染症対策調整監によると、不整脈や心不全を引き起こす恐れがある心筋炎を二回目のワクチン接種後に発症したのは、十二〜十七歳の男子で五万人に三人程度、女子は五十万人に三人程度で、男子は女子の十倍に上る。九割強が七日以内に発症し、発症前に胸の痛みや動悸(どうき)、呼吸困難を訴えた。
 矢野調整監は「無症状なら、むやみに運動を控える必要はないが、胸が痛むなど気になる症状があれば体育は見学して」と呼び掛ける。走ったり、ボールを投げたりすることも心筋炎を引き起こす可能性があるといい「授業前に先生の『ワクチン接種で不安がある人は言ってほしい』のひと言があれば、子どもたちも見学しやすい」と話す。
PR情報