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アラブ諸国追随鈍く「失速」感 イスラエル・UAE国交樹立1年

2021年9月16日 05時00分 (9月16日 05時01分更新)
7月末、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港で、イスラエル行き直行便の搭乗口に並ぶ人たち=蜘手美鶴撮影

7月末、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港で、イスラエル行き直行便の搭乗口に並ぶ人たち=蜘手美鶴撮影

  • 7月末、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港で、イスラエル行き直行便の搭乗口に並ぶ人たち=蜘手美鶴撮影
 【カイロ=蜘手美鶴】中東のイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が、米国の仲介で国交を樹立して十五日で一年を迎えた。両国が貿易や産業など各分野で結び付きを強める一方、大方の当初予想と異なり、イスラエルとアラブ諸国の国交正常化は広がりを見せず、「失速」感は否めない。
 国交樹立は両国経済に大きな利益をもたらし、イスラエル政府によると、今年上半期の対UAE貿易額は約五億ドル(約五百五十億円)で、前年同期の十一倍。イスラエル企業のUAE進出や両国企業間での共同研究着手、医療分野での相互協力など、一年で両国関係は目覚ましく進展した。
 ドバイ国際空港では七月末、イスラエルのテルアビブ行き直行便の搭乗口に、買い物袋を提げたイスラエル人が列を作っていた。国交樹立以降、両国間を直行便が往来し、ビザ免除協定も結ばれた。エルサレム在住の男性(53)は「ドバイの高層ビル群や高級車を見て、バーも楽しんだ。イスラエルにはない景色だった」と満足げに話した。
 一方で、他のアラブ諸国の動きは鈍い。昨年八月の国交正常化表明の際、仲介役だった米国のトランプ大統領(当時)は「さらに多くの国が続く」と強調。イスラエルとアラブ...

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