本文へ移動

感染急減、その訳は 愛知の状況、専門家分析

2021年9月16日 05時00分 (9月16日 05時01分更新)

グラフの説明  通信大手ソフトバンク子会社「Agoop(アグープ)」がスマートフォンの位置情報を基に集計した今年4月以降のJR名古屋駅周辺の日ごとの滞在人口(人出)と、愛知県が発表する1日当たりの新規感染者数の関係を調べた。ともに直近の7日間平均の値で分析。流行の第4波(3〜7月)では、緊急事態宣言が出された5月12日以降、人出は減り始め、遅れて新規感染者数も緩やかに減った。一方、第5波(7月〜)では7月下旬以降、人出は減少傾向だったにもかかわらず、感染力が強いデルタ株の影

マスク姿で名古屋駅周辺を歩く人たち=15日午後、名古屋市中村区で(小沢徹撮影)

 新型コロナウイルスの流行「第五波」は、デルタ株の猛威による新規感染者数の拡大局面から一転、急激な減少が全国的に続く。理由は何か。緊急事態宣言が発令中の愛知県の状況を基に専門家に分析してもらうと、人出の減少に加え、ワクチン接種の広がりや人々の行動の変化など、複合的な要因が浮かび上がってきた。 (梅田歳晴、戸川祐馬、山本拓海、出口有紀)
 「四千人、五千人という数字を見たら、明日はわが身と思うでしょう」。愛知医科大の三鴨広繁教授(感染症学)は東京のピーク時の新規感染者数を引き合いに「不織布マスクの着用や手指消毒の徹底など、人々に感染対策の行動変容が起きた」と説明。最近の感染者数の急減は「ワクチン接種と感染対策の相乗効果」を要因に挙げる。「雨ばかり降れば出歩けず、涼しくなればマスクの着用にも耐えられる」と夏場の長雨や気温の低下による影響にも言及した。
 人工知能(AI)を活用した感染者の推移予測に取り組む名古屋工業大の平田晃正教授(医用工学)も、感染者数の減少をワクチン接種の効果とみる。ただ、接種率の高まりから全国的に八月後半から減り始めるとみていたが、愛知県の減少は九月にずれ込んだ。
 七月下...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

PR情報