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能美 石碑330カ所の物語 地元郷土史の会 4年かけ調査 

2021年9月16日 05時00分 (9月16日 10時12分更新)
能美市内の石碑などが写真パネルで紹介されている企画展=能美市寺井町の能美ふるさとミュージアムで

能美市内の石碑などが写真パネルで紹介されている企画展=能美市寺井町の能美ふるさとミュージアムで

企画展で一部紹介「先人の遺産 見直す機会に」

 能美市内の石碑などをテーマにした企画展「能美の石碑ものがたり」が十四日、同市寺井町の能美ふるさとミュージアムで始まった。能美郷土史の会(同市)が四年かけて三百カ所以上を調査した成果の一部が、写真パネルや地図で紹介されている。十一月七日まで。 (平野誠也)
 調査対象のうち、八十カ所の石碑や地蔵、人物像、標石などの写真パネルを「史跡・遺跡」「信仰・神社」「人碑・人像」など十一のジャンルに分けて展示。九谷焼の中興の祖とされる斎田道開(どうかい)や九谷庄三(しょうざ)の石碑、一八六二(文久二)年に奥野八幡神社(寺井町)に寄進され、市内最古とされるこま犬のほか、九六(明治二十九)年の手取川洪水で流されてきた高さ約一・三メートルの石を使った水害記念碑(山田町)などがある。
 郷土史の会は元学校教員ら約四十人が会員で、主に市内の自然や歴史、民俗などを研究。二〇一七年には、市内の神社に残る絵馬の図録をまとめた。「次はたくさんある石碑をやろうと簡単に考えていた」と、川端修会長(78)は今回の調査のきっかけを振り返る。
 町内会長らから情報を集め、会員も自転車で探し回った結果、調査対象の候補が四百四十カ所ほどに上った。しかし、「存在すら忘れられて風化し、文字が見えなかったり、草むらにたたずんでいたりして苦労したこともあった」。三百三十カ所ほどに絞って図録の仕上げ作業を進めるとともに、幅広く知ってもらおうと同ミュージアムに企画展を持ち掛けた。
 川端会長は「災害や戦争関連のものもあり、後世に残していかなくちゃならんと、みんなで思った。先人、先輩が残したものを見直す機会になれば」と話す。
 開館時間は午前九時〜午後五時(入館は午後四時半まで)。観覧無料。月曜と第三火曜(祝日なら翌日)は休館。(問)能美ふるさとミュージアム0761(58)5250

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