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昨季も2年前も秋に強く…声高らかに唱える“9月強竜説” ただ「今さら勝っても…」と言われたらこの話は終わる

2021年9月15日 10時08分

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2回裏、木下拓の先制打で生還した渡辺(中央)を迎える中日ナイン

2回裏、木下拓の先制打で生還した渡辺(中央)を迎える中日ナイン

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇14日 中日10-1広島(バンテリンドームナゴヤ)
 今季初の5連勝。これはもう、声高らかに唱えさせてもらおう。「9月強竜説」。球児の夏が終わり、赤とんぼが飛ぶころ、地をはっていたヘビが、突如昇竜と化す。これで9月は8勝4敗。偶然? いやいや、9月以降にたっぷり試合が残っていた昨季は、33勝23敗1分け。それはクライマックスシリーズ(CS)がないのに若手に切り替えなかったから? いえいえ、2年前も14勝9敗でシーズンを終えている。
 つまり、与田竜は秋に入ると必ず強くなる。上位をなぎ倒し、下位を蹴り落とす。この日も広島を圧倒した。京田が4安打、4得点。途中出場の堂上が5打点。振り逃げの走者が暴投で進み、ホームにかえってくる。打線はつながり、堅守で支える。先発陣が安定し、救援陣は相変わらず強い。20日間で19試合のハードスケジュールなのに、さらに加速しているようにすら思えてくる。
 「一つが、という簡単なものではないと思います。(打線が何かをつかみかけていると)すごく感じるし、結果が出なければいろんなことを言われる。その結果が出ないときに、どれだけ辛抱してやれるか」
 進撃の要因を、与田監督はこう語り、さらに続けた。
 「選手の頑張りでね。勝たせられないのは僕の責任。選手がコーチとともにやっているのが成果になっている。選手のあきらめない姿勢が、この結果につながっていると思います」
 辛抱と継続。大切だが、プロならば当然でもある。かといって「今さら勝っても…」と言ってしまっては、この話は終わる。無意味な勝利などない。春と夏に停滞し、秋に急上昇を繰り返した3年間。ただ、前半戦に大きな故障者が出たり、集団感染などの大誤算があったわけではない。過去を悔いるのではなく、未来をどう変えるか。来季は上位に食らい付いた状態で、得意の秋を迎えられるように。その総括を終えてこそ、9月の強竜が生きてくる。

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