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「東海道五十三次」など展示 清水区の美術館で企画展

2021年9月15日 05時00分 (9月15日 05時02分更新)
東海道中膝栗毛にちなんだ企画展で並ぶ歌川広重の作品=静岡市清水区の東海道広重美術館で

東海道中膝栗毛にちなんだ企画展で並ぶ歌川広重の作品=静岡市清水区の東海道広重美術館で

 弥次郎兵衛と喜多八の旅を書いた江戸時代の滑稽本「東海道中膝栗毛」にちなんだ企画展「弥次喜多と行く 東海道五十三次」(中日新聞東海本社後援)が十四日、静岡市清水区の東海道広重美術館で始まった。弥次喜多の愛称で知られる二人の旅路と重なる風景を描く広重の作品が並び、その珍道中に思いを巡らす。十一月十四日まで。 (中川紘希)
 東海道中膝栗毛は、戯作者、十返舎一九が一八〇二(享和二)年〜一四(文化十一)年に刊行。江戸から伊勢神宮に向かう二人が道中に起こす騒動を描いている。江戸時代の旅ブームの火付け役となり、その後に浮世絵師、広重の東海道シリーズにもつながったとされる。
 企画展では十月十七日までの第一部として、シリーズの人気作「東海道五拾三次之内」(保永堂版東海道)の作品など五十八点を展示。弥次喜多も使った当時の主要道路「東海道」の江戸から京都までの五十三の宿場の風景画が並ぶ。
 静岡市清水区由比の薩埵峠(さったとうげ)を描いた作品では、富士山を眺める旅人二人と、目もくれずに木を背負う近隣住民のコントラストが際立つ。学芸員の山口拓海さんは「男二人は弥次喜多を描いたとも言われている。広重の作品は飽きさせない工夫がある」と紹介する。
 隣接する東海道由比宿交流館では、東海道五拾三次之内に現代の景色を交ぜた、中日新聞東海本社の企画の絵と、本物を見比べて楽しむ展示もある。山口さんは「当時の旅の雰囲気を味わってもらえれば」と話している。午前九時〜午後五時。月曜休館(祝日の場合は翌平日が休館)。 

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