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[バスケットボール]現役復帰の吉田亜沙美に直撃 東京五輪への思い

2020年1月31日 02時00分

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今年の全日本選手権でシュートを放つ吉田(手前)=さいたまスーパーアリーナで(潟沼義樹撮影)

今年の全日本選手権でシュートを放つ吉田(手前)=さいたまスーパーアリーナで(潟沼義樹撮影)

 女子バスケットボールのポイントガード(PG)、吉田亜沙美(32)=JX-ENEOS=が、東京五輪予選の日本代表候補に選ばれた。昨年の春先に一度は引退を宣言したものの、半年後の9月に現役復帰。リオデジャネイロ五輪の8強入りを支えた司令塔に、東京五輪への思いや覚悟を聞いた。 (構成・平野梓)
 -復帰後は昨年11月に続いて2度目の代表合宿。調子は
 「前回は、やっとトム(ホーバス女子代表監督)の練習に体が慣れてきたなっていう時に終わったので、不安要素はたくさんあったけれど、まあなんとか。体力が一番の不安要素。まずはしっかり自分をアピールして最後の選考に残れるよう頑張りたい」
 -休んでいた半年間、体は動かしていたか
 「いや、まったくしていないですね。もうまったくボールも触れず、トレーニングも走るのもしていなくて。復帰当初はすごくきつかった。練習についていくのもやっとだった」
 -それでも復帰した
 「引退した理由というのが、自分のパフォーマンスに限界を感じたのと、連覇を続けるチーム(JX-ENEOS)にいるメンタルというのが、苦しくなったから。でも今まで勝負の世界で生きてきて、それがなくなったときに刺激がないな、という日々を送っていた。そんな生活がつまらなくなったタイミングで、東京五輪まで1年を切った。オリンピックという言葉を嫌でも目にし、耳にする。で、『戻ってきたら』という言葉をもらい、ちょっとずつ『あれ?』って自分の中で思いが出てきて。やりたい、という自分の素直な気持ちを尊重しようと思って戻ってきた」
 -声を掛けてくれたのは誰?
 「それは、言えません(笑)。ただそれで完全に背中を押されたので、その方の言葉がなければ、きっと私はこの場にいなかった。なんとしてもオリンピックのメンバーに選ばれて恩を返したい」
 -東京五輪だからこそ
 「東京じゃなかったら、また話は違っていたと思う。東京の五輪で、自分がオリンピック選手としてコートに立っていたら、どういう景色で、どういう感情になるのかな、と。すごく興味が芽生えてしまって、抑えられなくなった。いろんな人に迷惑をかけたけれど、自分は本当にバスケが大好きで、人生に必要な部分だと思えて、前よりバスケが楽しくなった」
 -リオ五輪の経験をどう生かす
 「すごく悔しい思いをしたので、リオに行ったメンバーは東京に懸ける思いを強く持っている。その強い絆は、チームにとってもすごい大事な部分。そういう思いを一つにして向かっていきたい」
 -当時より今の代表の方が金メダルに近い
 「そうでないといけない。4年前の日本のバスケットのままで、何の変化もなかったら、何の進化もしていない。この4年間の中で一人一人がステップアップしているだろうし、レベルアップもしている。悔しい思いもしていると思う。金メダルというか、決勝に出なきゃいけないチームにならないといけない」
 -チームの特長は
 「今は全ポジションの選手が3点シュートを打てる。そこが強みになっているし、守備も良くなっている。守備を固めて走るトムのバスケを徹底してやっているし、そうすれば自然と金メダルも見えてくる。私はやっぱりゲームメークの部分を一番強く求められているので、そこを今は必死にやるだけ」
 -東京五輪は集大成
 「一つの区切りとしてまず東京、と考えている。終わった時に、次の進路や道は、自分の思ったままでいこうと思う」

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