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降板してからが勝負…5勝損した小笠原vs3勝消えた石川 最後まで目が離せなかった“勝ち運ない投手決定戦”

2021年9月14日 10時58分

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予想外の幕切れに小笠原もドキドキだった? ヒーローインタビューを終え、ドアラ(左)と笑顔を見せる

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◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇13日 中日1―0ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)
 ゲームセットの瞬間までどちらに転ぶか分からなかったのは、ラストプレーが複雑だったからだけではない。プロには2種類の投手がいる。「勝ち運のある投手」と「ない投手」である。小笠原と石川のマッチアップは、ある意味では「どちらがないか決定戦」だった。
 2人の「なさ」は、成績を見ればわかる。小笠原は20試合に投げて7勝7敗。つまり6試合がノーデシジョン(ND)なのだが、中身がなかなか悲惨だ。5試合は勝ち投手の権利を持って降板しながら、盤石のブルペンが打たれ、消えている。残り1試合もスコアレスドロー。極め付きが前回(7日・広島戦)だった。4点差の9回2死から、連続適時打と逆転サヨナラ3ラン。沈まないはずのR・マルティネスが、壮絶に沈み、小笠原の白星も消えた。
 「ライデルのことは信頼しているし、たまにはこういうこともあるだろうって思ってました」
 対する石川は10試合で3勝3敗。ND4試合のうち、3試合は勝ち投手の権利を有していた。8月25日の中日戦(静岡)では、勝利まであと1人というところで、マクガフがまさかの暴投。中日は追いつき、石川の勝ちも吹き飛んだ。
 無援護で負けるのは珍しくないが、両チームともリリーフ陣は強く、終盤の波乱は多くない。それだけに「5勝損した小笠原」と「3勝消えた石川」の対決は、最後まで目を離せなかった。7回表が無得点で終了した19時42分に石川の勝ちがなくなった。同49分に代打・福留が出て、小笠原が勝ち投手の権利を持って降板。だが、2人の「勝ち運」を知っている僕は、本当の勝負はここからだと思っていた。20時35分。のべ7人が絡む複雑な併殺がリクエストの末に完了して、試合が終わった。しかし、そこから高津監督の“猛抗議”が始まった。白星とのこじれた縁は、半端ない。ただ、前週の悲劇を笑い飛ばせた小笠原が、紙一重の白星をつかみ、離さなかった。
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