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【石川】移動販売車で大災害支援を 中能登・平岡さん NPO設立

2021年9月14日 05時00分 (9月14日 09時54分更新)
NPO法人「県災害等支援車協会」を立ち上げた平岡邦雄さん=石川県津幡町で

NPO法人「県災害等支援車協会」を立ち上げた平岡邦雄さん=石川県津幡町で

現場で軽食、電源提供「万一の時 力に」

 移動販売車で災害支援に協力しようと、石川県中能登町特産の古代米を練り込んだ大判焼きを移動販売している飲食業の平岡邦雄さん(51)が、NPO法人「県災害等支援車協会」を設立した。各地で後を絶たない甚大な災害。移動販売を行う仲間らと共に避難所などに駆けつけ、食料や電源を供給する。「出番がないのがベストだが、万が一の時に少しでも力になりたい」と話す。(稲垣達成)
 石川県内で災害が発生した際に住民らが避難する公民館や学校などへの出動を想定。車で向かえる範囲をカバーする。二次災害を防ぐほか、復旧活動の妨げとならないよう発生から一段落後に出動する方針。被災者に軽食を届けたり、車の電源を貸し出したりする。
 昨年三月から金沢市や白山市、津幡町など各地で大判焼きを移動販売している平岡さん。今年六月ごろ、自身の販売車を手掛けたゼック(野々市市)を訪れた際、企業の災害支援車を目にしたのが、法人設立のきっかけだった。「屋根に太陽光発電のパネルが取り付けられ、車内には大きなずんどう鍋があった。石川は災害が少ないと言われるが、いつ起きてもおかしくない。自分も何かできないかと思った」と振り返る。
 六月から金沢市香林坊の「県NPO活動支援センター」に通い、定款を作り、自身と同じように移動販売している知人らに声を掛け、法人設立に必要な十人を確保。七月二十一日付で設立が認められた。センターによると、こうした法人は県内で初めて。
 メンバー十人のうち二人は女性。そのうち一人の民宿経営、島喜久子さん(70)=中能登町末坂=は非常時に備え「万一の場合はできたてで、温かいおにぎりを握って届けたい。被災者のメンタル面もサポートしていけたら」と語る。
 現在は有事に備え、大判焼き販売のかたわら移動販売車の大型化を進めるほか、協賛企業を募ったり、物資の供給体制を整えたりしている。平岡さんは「まちづくりや環境美化にも貢献できたら。災害は無いことが一番だが、ボランティアの精神で頑張りたい」と決意を示す。
 問い合わせは、平岡さん=電子メールnposaigaishiensyakyoukai@gmail.com=へ。

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