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高級パン 余り物シェア 金沢「新出製パン所」小松の子ども食堂に

2021年9月14日 05時00分 (9月14日 10時11分更新)
子ども食堂を運営する八幡真衣さん(右)に、食パンを提供している新出純一社長=小松市大文字町で

子ども食堂を運営する八幡真衣さん(右)に、食パンを提供している新出純一社長=小松市大文字町で

  • 子ども食堂を運営する八幡真衣さん(右)に、食パンを提供している新出純一社長=小松市大文字町で

僧侶の八幡さん依頼 食品ロス削減 一石二鳥

 金沢市の高級食パン店「新出製パン所」が、規格外などで廃棄予定のパンを、小松市大文字町の本光寺などで開かれている子ども食堂に提供している。同社はフードロスの削減につなげており、子ども食堂に集う親子らからも「おいしいパンが手に入り、ありがたい」と喜びと感謝の声が広がっている。 (井上京佳)
 同社は月三万本の食パンを生産する。無添加のため消費期限が三日と短く、店頭には一日しか並べない。売れ残りは規格外のパンとともに廃棄していた。
 地域の人に食料を提供する「地域こども食堂」を、本光寺や福井県あわら市の本願寺吉崎別院で毎月開いている僧侶八幡真衣さん(28)が、新出製パン所の新出純一社長(45)に提供を依頼した。十年前に同社を立ち上げ、「根っからのパン職人」を自任する新出社長は、「パンは自分の息子と思って作っている。ぜひ食べてもらいたいし、困っている人の力になりたい」と快諾。今春から、廃棄予定のパン月二百〜三百本を、賞味期限が切れる前に冷凍して譲っている。
 八幡さんによると、無添加で安心な上に、おいしいことから、忙しい朝に重宝すると子ども食堂に来る親たちに大人気。パンにミルクと湯をかけて作る離乳食にも役立つという。パンを受け取った母親から、新出製パン所宛てにお礼の手紙も届いている。八幡さんは「協力してくれる企業さんの思いを伝えて、地域のご縁づくりをしたい」と話す。
 本光寺では、食料に困った人に食品を提供するフードパントリーを常時開いている。食パンも希望者に渡しているため、活用を呼び掛けている。

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